記者の眼
目次
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違法楽曲配信でISPの責任問われる--ミュンヘン地裁判決
「著作者に無断で作成した楽曲のデジタル・データをWebで配布できる状況にしておいた責任は,ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)にある。よって,これを放置しておいたISPは,楽曲の著作者に対する賠償責任を負う」---。
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サプライ・チェーン・マネージメント(SCM)の謎
花粉症が心配である。室内の空気清浄機をフル回転させていたら,フィルターを交換せよという警告が出た。機種の型番をメモして近所の大型電気店に出向くと,返事は「このフィルターは在庫がないので取り寄せになる」とのこと。「どれくらい掛かるの?」と聞けば,なんと「2週間くらいです」と即答。おいおい,花粉は2週間…
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ウイルス対策ソフトを脅かす「変種ウイルス」の発生
政府機関への不正アクセス,大手サイトをサービス不能にしたDDoS(Distributed Denial of Service:分散型サービス拒否)攻撃など,セキュリティ関連のニュースは枚挙にいとまがない。また反響を見ていると読者の反応の鋭さには驚くばかりだ。しかし一方で,真面目かつ継続して十分なセ…
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ネットのスピードは一気にGビット/秒に届く?
インターネットの回線が,Mビット/秒クラスを一気に超えてGビット/秒クラスに届くかもしれない??。最近,そう感じさせる話が,取材の中でいくつか出てきた。
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「通信事業者主導でいいのか?」---。日本のモバイル・インターネット
先週は,海外からモバイル・インターネットのニュースがこれでもかというほど伝わってきた。独ハノーバーで開催されたCeBIT2000と,米ニューオーリンズで開催されたWireless2000は,「モバイル・インターネット」がインターネットのメインストリームになりつつあることを実感させられるものだった。詳…
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日本に「ASP」は定着するか?
“ドッグ・イヤー”という言葉自体をすでに死語にしてしまったぐらい,IT業界の新キーワードの浪費は目に余る。その中には,「定着したことによって,流行語ではなくなった」ものもいくつかある。“ダウンサイジング”はその良い例だろう。“アウトソーシング”あたりは,敗者復活戦から勝ちあがってきた感がある。
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プレステ2の「破壊性」を考える
最近興味深く読んだ本に「イノベーションのジレンマ」(クレイトン・クリステンセン著,伊豆原弓訳,翔泳社)がある。なぜ米IBMや米Digital Equipment Corp.(DEC)といった超優良企業が,新興勢力の後塵を拝したかを分析した書だ。
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大画面ディスプレイの前でワイワイやる製造業のIT活用
最近は機械メーカなど製造業で大画面ディスプレイが普及してきた。そこでは高性能の3次元グラフィックス・システムを利用しながら仮想的な試作・組み立てが行われている。
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狙われるパスワードにご用心
自分のマシンへのログインやメールの読み出し,各種サーバやWWWサイトへのアクセスなど,なにかにつけて必要なパスワード。あなたはいくつ持っていますか?
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ネット・ビジネスにおけるセキュリティ確保に「4箇条」
Y2K問題が一段落し,ホッとしたつかの間,インターネットに絡む犯罪が頻発している。ホームページにクラッカー(悪意を持つハッカー)が相次いで侵入し,その内容を改ざんしたり情報を破壊する事件が相次いだ。さらに新種のコンピュータ・ウイルスが登場したり,大量の不正アクセスを発生させることでオンライン・サー…
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求む! サービス精神旺盛な技術者
私は技術好きである。技術者という職業に共感を覚えるし,これまた大好きだ。理工系出身ということや大学卒業後の数年間,技術の現場に身を置いたことが影響しているのかもしれない。
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経営判断のミスを著作権問題にすり替える?
5月27日,テレビ・ゲーム・ソフトの頒布権(著作者が流通をコントロールする権利)を巡る裁判の判決が出た。この判決に関して同日,原告(販売店側)/被告(ソフト・ハウス側)両サイドが,それぞれ記者会見を開いた。被告側会見の席上,被告ソフト会社「エニックス」の福嶋康博社長が非常に気になる発言をした。「ゲ…
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Intelが危ない
米Intelが危ない。こう感じるには私だけだろうか。業績が悪いわけではない。1998年の決算は,前年比13%の減益になったとはいえ,12年連続の増益だ。この2月23~25日に開いたIntel Developer Forum(IDF)では多数の開発者や報道陣が集まり,IT(情報技術)業界の盟主らしいと…