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 データのバックアップはITプロフェッショナルとしてのたしなみである。今回の「記者のつぶやき 調査編」で取り上げたのは,企業におけるクライアントPCのバックアップ。バックアップ対象のデータがいわゆるクラウド・サービス内にあるケースも増えてきた今,ITpro読者はクライアントPCのデータ消失にどう備えているのか。「約2割のユーザーがバックアップを実施していない」という初問の集計結果に面喰いながら,ITpro読者の最新バックアップ事情を探った。

 調査の対象は,ITpro会員2000人。「企業におけるパソコンのバックアップに関する調査」として10月20~26日に実施した。回答者の属性はSEや運用管理など技術系職種が51.5%,マーケティングや営業など非技術系職種が9.4%,管理職/経営者が19.4%,その他職種18%である。

約8割がクライアントPCのバックアップを実施

 まずバックアップ実施の有無を聞いた(図1)。回答者のうち「会社のバックアップ・システムを利用」と答えたのが33.2%,「個人でバックアップを実施」と答えたのが43.4%で,約8割が何らかの対策を施している。

図1●主なバックアップ形態(有効回答数=1948)
図1●主なバックアップ形態(有効回答数=1948)

 バックアップの頻度を聞く質問では,「毎日」が35.8%とトップ(図2)。「週1回」「2週に1回」で約2割,「月に1回」で約2割という結果になった。「その他」の自由回答には「年に1回」「気が向いたら」「プロジェクト終了時」といった回答が寄せられた。それぞれの業務に応じて適切なタイミングを選択しているようだ。

図2●バックアップの頻度(有効回答数=1498)
図2●バックアップの頻度(有効回答数=1498)

 バックアップの対象は,今ではローカルのパソコンだけでなくオンライン・サービスで作成・編集したデータやファイルと多様化している。パソコン内と業務用オンライン・サービスとで保存先を分けて対象物を聞いたところ,文書ファイルではパソコン内の55.8%に対してオンライン・サービスは18.6%,メールでは36.7%対12.6%でほぼ3対1の割合となった(図3)。これが連絡先になると,16.4%対7.8で2対1,予定表では11.5%対9.4%で1対1に近い比率になる。連絡先と予定表はオンライン・サービスの利用が進んでいる実態を反映した結果と言えそうだ。なお「その他」の選択肢では「ソースコード」「写真」という自由回答が目立った。

図3●バックアップ対象となるデータの種類(複数回答,有効回答数1336)
図3●バックアップ対象となるデータの種類(複数回答,有効回答数1336)