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 頭脳労働であること、座りっぱなしの仕事であること、厳しい納期があること、などの理由から、ほとんどのITエンジニアがストレスに悩まされているはずです。もちろん筆者も、その1人です。ストレスに押しつぶされないように、どうにかこうにか頑張って、この歳までIT業界で仕事を続けてきました。ストレスの原因と解消方法は、年齢に応じて様々でした。「これは、効果があった!」というものを、いくつか紹介しましょう。皆さんのストレス解消に役立てば幸いです。

20代の若者は、友達と大騒ぎすればよい

 就職したばかりの頃のストレス解消法は、何と言っても友達と遊ぶことでした。「もう学生じゃない。もっと社会人らしくならなければいけない。でも、まだまだ学生時代に未練がある」というのが、20代の頃のストレスの原因だったと思います。それなら、せめて友達と遊ぶときだけは、思い切り学生気分に戻っちゃいましょう。どこへ行って、何をして遊びましょうか。それを考えるだけでも、楽しくなります。

 現在の筆者は、ときどき若者たちの飲み会に誘われることがあります。若者たちを見ていると、一生懸命に社会人ぶっていても、中身は学生のままだとわかります。お店の中では、学生のノリに戻って、大騒ぎしているからです。それを見て「おいおい、いつまでも学生じゃないんだから、静かにしなさい!」なんて注意すべきではありません。ほっておいても、やがて元気のない社会人になり、友達と大騒ぎするストレス解消法ができなくなってしまうのですから。

酒で眠り、たばこで目覚めるイケナイ30代

 酒とたばこは、どちらも健康的でないストレス解消法です。もちろん、お勧めできませんが、頼ってしまった経験がある人も多いでしょう。筆者の場合は、30代で数カ月間地方出張した際に、両者にドップリとハマッてしまいました。慣れない土地で、面識のない人たちと仕事をして、孤独なアパートに帰る暮らしです。日々のストレスは、かなり大きなものでした。夜、眠れません。だから、酒を飲んで酔いつぶれます。酒のせいで、朝、起きられません。だから、たばこの刺激で目覚めます。仕事中も、頻繁にたばこに頼ります。

 たばこは、学生時代にちょっとだけ吸っていましたが、就職後はずっとやめていました。酒は、就職後も好きにはなれませんでした。そんな筆者ですから、たばこは、最も薄いタール1mgのものから吸い始めました。酒は、コンビニで売っている甘いカクテルから始めました。やがて、たばこは、2mg、3mg、6mgと、だんだん濃いものになっていきました。お酒は、カクテルからビール、ビール×2缶、ビールに加えて焼酎と、だんだん強いものになっていきました。

 今では、こんなストレス解消法をしなければよかったと、大いに反省しています。酒とたばこは、ストレスの原因である地方出張が終わった後も、やめられなかったからです。酒を飲みたい、たばこを吸いたい、という気持ちが新たなストレスになっていて、さらに二日酔いや気だるさという別のストレスも生み出しました。それでは、地方出張のストレスを解消するために、どうすればよかったのでしょう?

 もしも、あのときに戻れるなら、上司に相談すべきでした。現在の筆者は、上司の立場にあります。部下からのストレス相談は、いつでも大歓迎です。上司はたいてい年上、いろいろなストレスを経験済みのはずです。よいアドバイスがもらえるかもしれません。

40代になったらジタバタしよう

 筆者は、40代になってから、仕事のストレスが減ったように感じました。これまでの経験に裏付けされた自信があるからでしょう。納期が間に合わない、バグが見つかった、程度の問題では「絶対に解決できる!」と思えるので、ストレスにならないのです。ただし、仕事以外の原因で、ストレスを感じるようになってしまいました。それは、自分の体調の変化です。体調の不良や、健康への不安が、大きなストレスを生みました。

 厄年ってご存知ですよね。前厄、本厄、後厄があって、男性では40歳、41歳、42歳です。不思議なもので、厄年になったとき、体調が急に変化しました。これまで、乳児が幼児に、幼児が子供に、子供が青年になる変化を経験してきたわけですが、厄年は、その次の変化のタイミングなのでしょう。青年が中年になる変化です。進化ではなく退化と呼べるこの変化は、初体験なので、面食らってしまいました。健康診断の結果にも、高血圧、高コレステロール、高尿酸値など、体調の変化を裏付ける数字が示されます。

 ここで負けたら終わりです。ズルズルと成人病街道まっしぐらになってしまうでしょう。「ジタバタせずに老いを受け止めよ」とアドバイスしてくれた先輩もいましたが、筆者はジタバタすることにしました。若返りたいという気持ちで、スポーツジムに通うことにしたのです。もともと運動というか体を動かすこと自体が好きではなかった筆者にとって、これは一大決心でした。決心が変わらないように、1年分の会費をまとめて払いました(割引になるという理由もありましたが)。

 スポーツジムは、正解でした。運動嫌いでも、あの雰囲気の中に入れば、体を動かさざるを得ないからです。それに、酒やたばこと比べるものではないかもしれませんが、運動も続けているとやめられなくなります。体が、運動を要求するようになるのです。スポーツジムには、体脂肪率や基礎代謝を示してくれる体重計があります。筆者は、これに乗るのを楽しみにしています。ちゃんと運動していれば、よい数字になるからです。ちょっとサボれば、悪い数字になるので、気合を入れ直すことができます。最も楽しみにしている数字は、体年齢というものです。40代でありながら、最高で23歳という数字が示されたことがあります。機械に「お若いですね~!」と言われて心から嬉しかったのは、筆者がIT業界人だからなのでしょうね。

50代を目前にして目覚めたストレス解消法

 筆者は、今年で49歳になります。来年からは、いよいよ50代に突入です。最近、健康上で、ものすごく心配させられた事件がありました。人間ドックで、胃に腫瘍が見つかり、喉のリンパ腺も腫れていると診断されたのです。担当した医師も、最初は、胃ガンがリンパ腺に転移したのだと思ったそうです。実際には、命にかかわる病気ではなかったのですが、検査結果が出るまでの約1週間は、朝から晩まで「ガンだったら、どうしよう」と、ずっと悩んでいました。人間いつか死ぬとは知っていても、自分の死を意識させられたのは初めてでした。これまでの生涯で、最大のストレスを感じました。

 このストレスを解消するために、筆者が取った行動は「読書」です。もともと読書は、好きでした。ただし、IT業界人になってからは、技術に関する専門書、漫画や時事ネタの週刊誌ぐらいしか読んでいませんでした。死を意識した筆者は、その不安を消したいがために、人生や思想に関する本を読むことにしたのです。何も手に付かない状態でしたから、仕事中も、移動中も、自宅でも、ずっと本を読み続けました。1週間で15冊から20冊ほど読んだと思います。どの本にも、何かしら心を打つことが書かれていました。著者が、悩める読者へ、目一杯の優しさを注いでくれているように感じました。このたぐいの本を、もっと早くから読んでおけばよかったと大いに反省させられました。本が持つ優しさが、人生最大のストレスを癒してくれたからです。

 以上、あれこれ紹介してきました。筆者のストレス解消法の中には、皆さんの参考になるものがあったでしょうか? きっと皆さんも、とっておきのストレス解消法をお持ちだと思います。ぜひ、このページのコメント欄に書き込んで教えてください。