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 先日、数年ぶりで銀座松坂屋屋上のビアガーデンへ行った。都内某所でミニセミナーをやった後、参加した人たち数人と出かけたのだ。2時間あまり話してノドが乾き、天気もビール日和(びより)だったので「銀座のビアガーデンへ行きましょう」と思いつきで皆さんを誘った。ここは懐かしい場所で、1990年代に研究会仲間3、4人でよく来ていた。その後も1、2年に一回は来ていたのだが、ここ数年は遠ざかっていた。

 さびれているんじゃないかな、と心配したのだが6時前の早い時間にもかかわらず200以上ある席は既に3分の2くらい埋まっていた。空いている席も予約が入っていて、確保出来たのは端っこの席だった。ビアガーデンなんて中高年サラリーマンの文化だろうと思っていたのだが、若い人も、女性も多かった。数年前と違っていたのは、プロ野球中継の大型ディスプレイがなくなっていたこと、料理が焼き肉からジンギスカンに変わっていたこと、そして食べ放題・飲み放題の料金が3800円から4500円に上がっていたことだ。久しぶりに来たのに以前の料金を覚えている、というのに我ながら感心する。どうでもいいことは忘れないのだ。

 さて、今回はネットワークコンサルティングの考え方や進め方について述べたい。

コンサルティングが楽しい理由

 7月から久しぶりにネットワーク・コンサルティングのプロジェクトが始まった。私の本やWebのコラムを読んだ方から声がかかり、半年間のプロジェクトが始まったのだ。ネットワークコンサルとは名前のとおり、企業が何を目的にどんなネットワークを作るべきか明らかにするためのコンサルだ。目的なんて分かっているのではないか、と思われるかも知れない。しかし、意外にそれが漠然としていることが多い。ネットワーク機器の老朽化が進んでいるのでネットワークを再構築しなければならないのだが、老朽化対策だけでは目的として寂しい。企業の経営に貢献するためにどんな目的をかかげるべきか検討する必要がある。

 コンサルほど楽しい仕事はない。なぜなら、クライアントのためになるだけでなく自分たちの勉強にもなり、コンサルの中から新しいアイデアが生まれてくるからだ。勉強になってお金をもらえるのだからこんなに嬉しいことはない。コンサルは自分の頭にある情報をはき出すだけでは仕事にならない。自分に不足していることは勉強するし、せっかく新しいネットワークを考えるのだから今までにないアイデアを盛り込んだ先進的なものにしたい。

 ところが、筆者とまったく違う考え方をするITのプロもいる。以前、こんなことを言う人がいた。「コンサルは手間ばかりかかって、もらえる金額は多くない。報告書を検収してもらうのに、どこまでやれば良いのかが不明瞭で赤字になりやすい。コンサルをやるくらいなら無償の提案として検討させてもらいたい」。コンサルの楽しさよりも赤字になるリスクが心配とは、消極的でもったいない。確かにコンサルは広く深くやろうとすると際限なくできるので、検収条件を明確化しておくことは重要だ。ちょっと考えれば、分かりやすい検収条件を設定するのは難しくない。