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 「それってセカンドライフみたいな感じ?」---。筆者が事務局を担当している「ITpro EXPOバーチャル 2010」の説明をしたときに、よくされる質問である。ITpro EXPOバーチャル 2010とは、日経BP社が2010年11月30日から開催するバーチャルイベントのこと。今年10月に東京ビッグサイトで開催した「ITpro EXPO 2010 展示会」をベースに、「クラウド」「仮想化」「Sales & Marketing」の3つのテーマについて、専門コンテンツを拡充したオンラインイベントだ。

 EXPOバーチャルの開催は昨年に続いて2回目だが、正直、この手のイベントに対する一般の認知度はまだ低い。これまで社内外に向けて、何十回とイベントの概要を説明してきたが、「バーチャルイベントって何?」という反応が返ってくることもしばしばだ。

 EXPOバーチャルでは、通常の展示会やセミナーを模した専用のイベントサイト内に、展示ブースや講演会場を設営する。来場者は、それらのブースに掲載してある資料を閲覧したり、ダウンロードして自分のパソコンに保存することができる。また、来場者は、オンデマンド配信されている講演を、イベント開催期間中いつでも好きなときに何度でも視聴することが可能。チャットやメッセージ交換の機能も実装しており、来場者同士やブース担当者との間でコミュニケーションを取ることもできる。

 こんなふうにEXPOバーチャルの内容を具体的に説明していくと、多くの相手はどんどん興味を示してくる。ここで返ってくる質問の定番が、冒頭の「それってセカンドライフみたいな感じ?」だ。

使い勝手は一般的なWebページと同じ

 ご存じの通り、セカンドライフとは米リンデン・ラボのオンライン・コミュニティーサービスだ。ここ数年は“バーチャル空間”や“仮想現実”のサービスの代名詞のように言われることも多い。実際、セカンドライフ上で企業がイベントを開催することもある。しかし今回のEXPOバーチャルでは、セカンドライフは利用しない。米国のユニスフェアという会社が提供する、バーチャルイベント専用のASP(Application Service Provider)サービスを利用して開催する。

 EXPOバーチャルで採用するユニスフェアのシステムがセカンドライフと大きく異なるのは、イベントを開催することに特化して機能を提供していることだ。イベントサイト内の会場を設営できるのは主催者だけ。「来場者が土地を買って自由に建造物を立てる」といったことはできない。そのため、各会場のひな形は、展示ブースや講演会場などに限られる。通貨の概念もない。

「ITpro EXPOバーチャル 2010」のエントランスの画面イメージ
「ITpro EXPOバーチャル 2010」のエントランスの画面イメージ
注:イベント開催時には表示などが変わる場合があります。

 また、EXPOバーチャルには、セカンドライフのようなアバターの機能もない。セカンドライフでは参加者がアバターを動かし、目的の会場まで歩いたり飛んだりして移動する。アバターが手を振るといったジェスチャー機能で感情を表現することもできる。しかし、EXPOバーチャルのサイト内で来場者を識別する手段は、来場者の氏名などをアイコンの画像と一緒に表示する“名札”のウインドウがある程度。その名札も、標準設定では、画面上の専用のバーの中に隠れている。

 来場者がサイト内の会場を回って情報収集する際には、「MAP」などのメニューをクリックして目的の会場の画面を表示する。つまりEXPOバーチャルの使い勝手は、仮想空間というよりは、むしろ一般的なWebページに近い。

 動作環境についても「普段使っているパソコン環境で使えること」が基本方針だ。EXPOバーチャルはフラッシュベースで動作するため、Webブラウザーにフラッシュのプラグインを組み込まなければならないが、必要なのはその程度。ほかに専用ソフトをインストールする必要はない。多くのパソコンユーザーは、特別な設定をすることなくイベントに参加できる。