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 この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回は、六つ目のネガティブ特性である「ひと言で語れない、話が冗長」を取り上げた。ネガティブ特性は以下の通りである。

  1. 先を読まない、深読みしない、刹那主義
  2. 主体性がない、受け身である
  3. うっかりが多い、思慮が浅い
  4. 無責任、逃げ腰体質
  5. 本質が語れない、理解が浅い
  6. ひと言で語れない、話が冗長
  7. 抽象的、具体性がない、表面的
  8. 説得力がない、納得感が得られない
  9. 仕事が進まない、放置体質
  10. 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
  11. 駆け引きできない、せっかち、期を待てない

 一般に上長になるような人は優秀であり、何事も素早く判断する。「ひと言で語れない、話が冗長」な人は“駄目だし”をされてしまい、評価を下げてしまうというのが筆者の考えである。

 では「ひと言で語れない、話が冗長」というネガティブ属性をどう矯正すればよいのか。今回はその方法を中心に説明する。

「ひと言で語れる」「話が簡潔」の意味を理解する必要がある

 矯正方法を説明する前に、このネガティブ特性の逆、すなわち「ひと言で語れる」「話が冗長でない」とはどういう状態を指すのかを考えてみよう。

 筆者は、所属する企業で課長職を務めている。実務を担当すると同時に、部下や後輩を育成する立場にある。

 筆者の部門には定期的に新たな人材が異動してくるので、そのたびに指導や育成を実施する。彼ら・彼女らはまず「ひと言で語れない」「話が冗長」という壁に突き当たる。このネガティブ特性を矯正するための指導に入ると、全員がほぼ同じ疑問を抱く。「ネガティブ特性の逆は『ひと言で語れる』『話が簡潔』となる。『ひと言で語れる』『話が簡潔』とは何を意味するのか」という疑問である。

 当然だが、単に話が短ければよいわけではない。この疑問に対する正しい答えが分かった人は、その後の仕事が非常に楽になる。答えが見つからないままだと、その後もビジネス上のコミュニケーションで悩み続ける羽目に陥る。指導する立場としては、いかにうまく答えに導くことができるかが重要になる。