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 この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前々回前回は、六つめのネガティブ特性である「ひと言で語れない、話が冗長」について説明した。ネガティブ特性は以下の通りである。

  1. 先を読まない、深読みしない、刹那主義
  2. 主体性がない、受け身である
  3. うっかりが多い、思慮が浅い
  4. 無責任、逃げ腰体質
  5. 本質が語れない、理解が浅い
  6. ひと言で語れない、話が冗長
  7. 抽象的、具体性がない、表面的
  8. 説得力がない、納得感が得られない
  9. 仕事が進まない、放置体質
  10. 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
  11. 駆け引きできない、せっかち、期を待てない

 今回から七つめのネガティブ特性である「抽象的、具体性がない、表面的」について説明する。

仕事の「分解」「詳細化」ができない

 「抽象的」には大きく二つの意味がある。大辞泉には、(1)いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま(例:本質を抽象的にとらえる)、(2)頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま(例:抽象的で、わかりにくい文章)とある。ネガティブ特性としての「抽象的」は(2)のことを指す。

 「具体性がない」「表面的」は表現が異なるものの、筆者は「抽象的」と同じ意味で使っている。大辞泉によると、「具体性がない」は「曖昧で内容が知覚できないさま、「表面的」は「物事の本質ではなく部分に焦点をあてるさま」という意味である。

 つまり、「抽象的、具体性がない、表面的」というネガティブ特性は、以下のような行動特性を表すことになる。

仕事など目的をもつ活動において、一連の「仕事を構成する詳細要素」を明らかにしない、またはできない。仕事を構成する詳細要素とは、ゴールとなる最終アウトプット物、手段、スケジュール、コスト、役割分担などを指す。

 簡単に言えば、「仕事を分解して詳細化することができない」ということだ。仕事を「分解」できないから、次に何をやっていいのかわからなくなる。結果として、仕事を放置するか、意味のない行動を採ってしまうことになる。

 仕事を「分解」できないだけでなく、自分の考えや主張、関係する状況などを他人が理解できるように「詳細化」して説明できないことも、このネガティブ特性のもたらす悪影響の一つである。