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 この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回(「抽象的なこと」を言う人は仕事が遅い)は、ネガティブ特性の七つめである「抽象的、具体性がない、表面的」について、抽象的なことしか言えないと、なぜ問題があるのかを説明した。ネガティブ特性は以下の通りである。

  1. 先を読まない、深読みしない、刹那主義
  2. 主体性がない、受け身である
  3. うっかりが多い、思慮が浅い
  4. 無責任、逃げ腰体質
  5. 本質が語れない、理解が浅い
  6. ひと言で語れない、話が冗長
  7. 抽象的、具体性がない、表面的
  8. 説得力がない、納得感が得られない
  9. 仕事が進まない、放置体質
  10. 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
  11. 駆け引きできない、せっかち、期を待てない

 前回は「抽象的、具体性がない、表面的」であると、一緒に仕事をする人が混乱し、仕事が失敗する可能性が高くなると説明した。特に、マネジャーやリーダーを務める人材がこのネガティブ属性を有していると最悪である。

 マネジャーやリーダーは仕事の方向性を考え、それをメンバーに適切に伝える立場にある。メンバーに適切に伝えるためには、「誰もが間違いなく理解できる正確さ」が最も求められる。

 ところが、「抽象的、具体性がない、表面的」なマネジャーやリーダーが考えを伝達すると、皆が同じものをイメージできず、理解がバラバラになる場合が多い。その結果、デスマーチ(プロジェクトの失敗に向かって行進すること)に陥ったことも、筆者の経験では少なくない。マネジャーやリーダーが「抽象的、具体性がない、表面的」なのは最悪だと筆者が考えるのは、このためだ。

 今回は「抽象的、具体性がない、表面的」というネガティブ特性の矯正方法を説明する。その前に、なぜ人はこうしたネガティブ特性を持つのかを考えてみたい。