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 これまで繰り返し述べてきたが、営業とSEの関係は難しい。どういうわけか営業とSEはうまく噛み合わない。きっとそこには、営業には営業なりに色々な理由があると思う。

 一方、SE側から見ると、もちろんSEなりの理由がある。特に、SEの事情も考えないで強引に「これをやってくれ」と要求するような営業担当者や、SEに相談もしないで「それはSEにやらせます」などとSEの仕事を勝手に顧客と約束する営業担当者には困る。もちろん、技術をろくに勉強していない営業担当者にも困る。

 そんな営業担当者と仕事をする時、多くのSEは一言二言文句を言いたくなる。実際に文句を言う人も多いだろうが、たいていのSEは「お客様大事」「ビジネス大事」と考えて、対応する。

 しかし、それが度重なるとどうなるか。仕事とはいえ、SEも人間である。感情もあるし、SEとしてのプライドもある。腹も立つし、喧嘩もしたくなる。そうなると「忙しいからそれは出来ない」とか「それは営業の仕事だ。俺はやらん」などと言って営業担当者の要請をSEは断わる。

 するともめる。押し問答の喧嘩になると、営業担当者はSEマネジャにねじ込んでくる。それでもダメなら営業マネジャに応援を頼むなど、いろんな手を打ってくる。それやこれやで、結局はSEが負けて気の進まぬ仕事をやらされることになる。

 中堅SE以上なら誰しもこのような経験をしていると思う。確かに営業との闘い方は難しい。なかなか喧嘩をしても勝てない。筆者も現役時代にいろんな営業と仕事をした。優秀な営業もいれば、とんでもない営業もいた。うまく協業できた時もあれば、そうでない時もあった。自分勝手な営業やSEをモノ扱いする営業などと真正面から闘ったこともある。勝ったこともあれば負けたこともある。SEマネジャ時代はその経験を部下に指導した。そして営業に強いSEが育った。

 今回は、その経験をもとにSEが営業と闘う時の考慮点について述べる。読者のSEの方々が営業と喧嘩するときの参考になれば幸である。