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 この連載では、「ダメに見せない説明術」を扱っている。前回までは、一つめのダメ説明である「長い、細かい、テンポ悪すぎ」をテーマに取り上げた。10のダメ説明は以下の通りである。

「10のダメ説明」

  1. 長い、細かい、テンポ悪すぎ
  2. 論点不明、主旨不明、結論なし
  3. 抽象的、具体的でない、表面的
  4. 理由がない、何故?が満載、説明が不足
  5. 独りよがり、自分視点、自己中心
  6. 遅い、ぎりぎり、時間なし
  7. 理解が浅い、内容が陳腐、質問されると沈黙
  8. 先を読まない、場当たり的、その場しのぎ
  9. 思想がない、考えがない、自分がない
  10. 反論する、否定する、対立する

 前回は、相手に伝わりやすい説明技法として「要約話法」について説明した。

「要約話法」七つのポイント

<基礎話法>
1)相手に「何をしてほしいのか」を伝える
2)何の話かを思い出してもらう、または概略を明らかにする
 (説明のウォーミングアップ)
3)相手の知っている言葉にする
4)論理的に正しいものとする(背景、理由を入れる)
5)適度に理解を確認しながら話す

<要約話法>
6)大事なことに絞る
7)相手が知らなくても問題ないこと、途中経過などは省く

 このうち、6番目の「大事なことに絞る」、7番目の「相手が知らなくても問題ないこと、途中経過などは省く」については、以下のように説明した。

  • 一般に、人が何を重要と考えるかは、その人の「1.社会的属性(役職、ミッション、仕事上の課題など)」と「2.個人属性(好き、興味、野望など)」に依存する
  • このうち「1.社会的属性」は、組織上の役割、ミッション、業績計画、投資している金額の大小などに照らして重要かそうでないか大体想像が付く
  • しかし、「2.個人属性」は個人により傾向が異なるため、一般に想像が難しい

 今回は、この続きである。上記の「1.社会的属性」と「2.個人属性」ごとに「上司をはじめとする『他人』が何を重要と考えているのかをどうやって把握するのか」。これを具体的に考えてみよう。