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 11月初旬、筆者の勤める会社が主催する大きなイベントが東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催され、「脱・Cisco、脱・光ファイバーで革新する企業ネットワーク」というテーマで講演した(写真1)。

写真1●「脱・Cisco、脱・光ファイバーで革新する企業ネットワーク」というテーマで講演
写真1●「脱・Cisco、脱・光ファイバーで革新する企業ネットワーク」というテーマで講演
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 脱・Ciscoの事例として、筆者自身が手がけた銀行や大手流通業など3つの事例を紹介した。脱・光ファイバーは、前回のこのコラムで取り上げたLTEを使って光ファイバーの代替として使う話だ。企業の拠点にはLTEの通信制限(月間のデータ転送量)の半分にも満たない店舗などがかなりある。これらがファイバーレス化の対象になる。

 講演が終わると、30代と思われる男性がつかつかと前に来られて、「いつも情報化研究会のホームページを見ています。握手してください。」と言われた。名刺を見ると大阪の通信事業者に勤める方だった。研究会のホームページには毎週土曜日に本コラムと同名のコラムを15年前から書いている。熱心に読んでくれている方がいるのだな、と嬉しく思うと同時に元気づけられた。

 さて本論に入ろう。現在、企業ネットワークで最も多く使われている回線は間違いなくNTT東西の「フレッツ 光ネクスト」をはじめとするフレッツ系サービスだろう。フレッツを使っている拠点のうち、低トラフィックなオフィスや店舗は上述のようにLTEを使ったファイバーレス化が進む。一方で、フレッツを利用していた拠点がトラフィックの増加に伴い、より高速で帯域保証のある回線が必要なケースも増えている。

 今回はフレッツの次に使うべき適切な帯域保証型回線サービスがない現状と、求められるサービスについて述べたい。

無意味なバースト系サービス

 クラウドの利用やスマートデバイスの浸透が進むにつれ、企業ネットワークを流れるトラフィックは増加している。これまで月5000円程度のフレッツで十分だったオフィスで、オンライン業務のレスポンスが低下したり、メールの受信に時間かかったりするケースが出ている。もっと高速な回線が必要になったのだ。

 同じフレッツで高速なサービスとして最大1Gビット/秒のビジネスタイプがあるが、料金が1桁高いにもかかわらずベストエフォートなのが難点だ。

 そこで、帯域保証のある回線を検討すると「困ったな」となる。高すぎるのだ。次の回線として候補になるのは広域イーサネットやIP-VPNだ。例として、KDDIの「Wide Area Virtual Swictch」(WVS)とNTTコミュニケーションズの「e-VLAN」を見てみよう。