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作戦や先読みが問われるルール

 tek1031さん(写真10)は、優勝賞金10万円を獲得。「新しいパソコンでも買おうかな」と、決勝戦前に見せていた満面の笑顔で話した。

写真10●固く握手する優勝のtek1031さん(左)と、準優勝のaltocolonyさん
写真10●固く握手する優勝のtek1031さん(左)と、準優勝のaltocolonyさん
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 優勝したtek1031こと小松智希さんは23歳で、東北大学大学院の修士1年。学部時代からゲームのアルゴリズムを研究し、学部の卒業論文のテーマは「『モンテカルロ法』を適用して麻雀で勝つためのアルゴリズム」だった。

 小松さん本人の説明によれば、「連鎖の大きさとタイミングのバランスを競うゲームだと考え、そのバランスを取るようにプログラムを工夫したのが勝因だった」。そのために、「メタヒューリスティクス」という方法を取り入れてプログラムを組んだという。

 CODE VSでは、将棋やチェスなどのゲームと同様に、何手か先の展開を読む「先読み」の要素が入ってくる。時々「高性能スパコンが人間に勝った」(関連記事)というニュースが出るが、CODE VSでは選手が使えるのは普通のWindowsパソコンで、使えるコンピュータ環境はあくまで同等だ。

 この環境では1000ターン分の手を読むような「重い」プログラムでは動かない。小松さんは、3手先までは必ず読むが、そこから先を読むかどうかは状況によって自動判定するアルゴリズムを組み込んで、計算量を抑えていた。

 ちなみに、小松さんはプログラミングはあまり得意ではないという。「研究室にはもっとすごい人がたくさんいる。でも、不確定要素のある問題を解くためのアルゴリズムを考えるのは得意だし、楽しい」と話していた。