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アルゴリズムの奥深さを痛感

 CODE VS決勝トーナメント全体を見ると、確かに小松さんのアルゴリズムはバランスが取れていた。だが、他の7人もそれぞれに工夫が光っていた。決勝戦で解説を担当したプログラマーのcolunさんは、「対戦形式なので、相手との相性が勝敗に大きく影響した」と見る。

 例えば、ブロックを積み重ねて「大連鎖」による一挙高得点を狙うアルゴリズムを組んだ選手がいた。1回戦では大連鎖が成功して勝利したが、2回戦では連鎖に至る前に相手からこまめにお邪魔ブロックを送り込まれ、思うように得点できずに敗れた。

 いずれにせよ、数学やプログラミングが苦手な記者にとって、競技プログラミングの面白さ、アルゴリズムの奥深さを思い知らされる機会になった。

 日本では、純粋にプログラミングの腕を競う場が多いとは言えない。一般的なコンテストでは、プログラミングのスキル以上に、アイデアやデザイン力、プレゼンテーションの優劣などで受賞者が決まる。もちろん、それはそれで重要なのだが、CODE VSのように純粋にアルゴリズムを競う「競技プログラミング」の場がもっと増えてもいいはずだ。

 「日本の若者の理工系嫌いが深刻化している」「コンピュータ関連の仕事が敬遠されている」といった声をよく聞く。だが、少なくともここに進出した8人の「選手」たちは、米国や中国・インドの秀才プログラマーとも伍して戦えそうだと感じた。いずれ社会人となる彼らの活躍が楽しみだ。

写真11●最後に、選手と出演者全員で記念撮影
写真11●最後に、選手と出演者全員で記念撮影
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