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 もともとは「日経NETWORKでスマホアプリを作るとしたらどんなものか」という思考実験から、「コマンド関連セミナーも好評だし、日経NETWORKならネットワークコマンドを使えるアプリがいいだろう」と考えて作り始めたものです。実際に、日経NETWORK2014年6月号の特集では、このアプリを題材に 使っています(期間限定で公開もしています。ダウンロード方法などは日経NETWORK2014年6月号をご覧ください)。

図2●pingコマンドを実行しているところ<br>導通を確認する相手先ホストの名前を入力して、「実行」ボタンをタップする。Android標準のpingコマンドを実行した結果がそのまま表示される。
図2●pingコマンドを実行しているところ
導通を確認する相手先ホストの名前を入力して、「実行」ボタンをタップする。Android標準のpingコマンドを実行した結果がそのまま表示される。
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 ネットワークコマンドを実行するAndroidアプリを調べてみたところ、単独のコマンドを実行するアプリは「ping」だけなら結構ありましたが、5つのツールをひとまとめにしているのは意外と見当たりませんでした。そのため難しいことをしていると思われるかもしれませんが、中身はたいしたことはありません。

 「ping」とネットワークの通信状況を確認する「netstat」、インターフェースに割り当てられたIPアドレスをチェックする「ifconfig」はもともとAndroidが備えているコマンドです(図2)。

 これを呼び出して、実行結果を見えるようにしただけです。ホスト名からIPアドレスを知る「nslookup」コマンドは、Javaの標準APIで取得した情報 を表示させただけです。arpは、ARPテーブルの場所がわかれば、ちょっと整形するだけで完成です。

 このように、普通はできなくても、アプリさえあればできてしまうことは結構あります。アプリケーションの開発や動画編集などは、今は実質的にパソコンでしかできませんが、アプリ次第でカバーできるかもしれません。「Scratch」のようなビジュアルな開発環境ならタブレットの方が便利に作れそうな気もしますし、動画編集もコンテンツの容量という課題さえクリアすればできなくはないです(Scratchの関連記事:「Scratch」で“プログラミングと英語”の欲張りレッスン)。多少処理に時間はかかるかもしれませんけど。

 考えてみれば、そもそもiPadやAndroidタブレットも、パソコンもコンピュータであることに変わりはなく、アプリケーション次第で機能は大きく変わります。一方で物理的な画面の大きさや入力のしやすさ、重さなどは変えようがありません。現状では前者の差が大きいですが、将来的にはこの差はなくなり、物理的な制約に応じて使う機器を使い分けるようになるのではないかと思っています。