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 JR小田原駅から車で約30分。住宅街の一角に、日立製作所が工場を構えている(写真1)。実はここ、日立のストレージ事業の心臓部ともいえる重要拠点である。

写真1●日立製作所情報・通信システム社のITプラットフォーム事業本部 小田原事業所
写真1●日立製作所情報・通信システム社のITプラットフォーム事業本部 小田原事業所
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 正式名称は「ITプラットフォーム事業本部小田原事業所」。日立のストレージ装置に実装する、プリント基板の製造を一手に引き受ける工場だ。月産枚数はおよそ3万枚。小田原事業所内で国内やアジア地域向けのストレージ装置に組み込むほか、米オクラホマや仏オルレアンにある工場にもプリント基板を供給している。

 「当社の基本戦略は地産地消。ストレージ装置はかさばるため輸送コストが高く、消費地に近い場所で組み立てるのが有利になる。しかし、基幹部品であるプリント基板は別だ。日本国内で一貫して開発から製造まで行うことが、製品の競争力強化には欠かせない」と、日立の情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部生産管理本部の服部俊康 生産技術部担当部長は力を込める(写真2)。

写真2●日立製作所情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部生産管理本部の服部俊康 生産技術部担当部長
写真2●日立製作所情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部生産管理本部の服部俊康 生産技術部担当部長
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 人件費や土地代、為替や税率を考えると、日本国内でのものづくりは海外と比べてコスト高になるのは否めない。低価格で電子製品の受託製造を行うEMSが台頭したこともあり、近年、国内製造業への逆風はさらに強まっている。