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 米Microsoftは次世代のクライアントOS「Longhorn」(開発コード名)について2004年秋以来ほぼ口をつぐんでいたが,最近になってそのボリュームを急速に上げた。7月22日に,Longhornが2006年末の出荷時には「Windows Vista」と命名されると発表した(既報)。続いて7月27日には,Windows Vista Beta 1をに出荷した(既報)。また最近出荷予定が明らかになった(既報)。

Vistaはユーザーごとに複数のバージョンを用意
 Microsoftは,Windows Vistaの名前が消費者を興奮させ感動を与えることも期待しているが,新しい名前がビジネスを左右することはなさそうだ。そのことを念頭に置いて,私は同社に,Windows Vistaが個人や法人に売れると思うかどうかを尋ねた。予想通り,そして慎重に「Windows Vistaは両方のグループに受けるリリースになるだろう」とMicrosoftのグループ・プロダクト・マネージャであるGreg Sullivan氏は答えた。「私たちはWindows Vistaが大企業であれ中小企業であれ一般消費者であれ,すべてのWindowsユーザーに重要なリリースになると思うし,明確に区別されるそれぞれのグループのためのバージョンを出す予定だ」と彼は続けた。

 まず,企業ユーザーが興味を持つVistaの新機能は,シンプルなイメージ・ベースの導入だろう。「User Account Protection(UAP)」機能,これは従来「Least Privileged User Account(LUA)」と呼ばれていたものだ。これは最終的にはWindowsにMac OS XやLinux,UNIXが過去数年にわたり享受してきたセキュリティの基礎を提供するものだ。「Secure Startup」と全ボリュームの暗号化。これはノートPCを持ち歩くユーザーのデータの安全を保つ。そしてシェルの中にある,システム全体の検索機能とデータの組織化機能である。私たちは,これらの新機能とそのほかのWindows Vistaの機能をベータ1以降で見られる。

 一方,企業ユーザーはそれ以外に大きな関心事を持っている。まず初めに,そのソフトウエアのライセンス体系は最終的にどうなるのだろうか? 次に,メジャー・アップデートした新しいWindowsを導入するのにかかる時間やコストを正当化する十分なメリットが得られるのであろうか? 既に,Microsoftはこうした質問がくることを予想している。私が最近入手したMicrosoftの社内文書のおかげで,いつものマーケティング上の文句ではなく,同社があなたの懸念に対してどう答えようとしているかをお伝えできる。

WinFSの提供は2007年
 最初に「Software Assurance(SA)」と「Enterprise Agreement(EA)」に対するいくつかの懸念について答えよう。MicrosoftはWindows Vistaの開発が終わるのは2006年の半ばから後半にかけてであり,ユーザーへの提供は2006年秋か末になると踏んでいる。もし,あなたのSAあるいはEA契約がこの期間に有効なら,契約の一部としてWindows Vistaを受け取れる。しかし,Windows Vistaの大きな構成要素の1つであるデータ・ストレージ・エンジン「WinFS」は,Longhorn Serverのリリースの後になるため2007年までは出荷されない。WinFSのリリース時期に有効なSAまたはEAライセンスを持っているユーザーだけがWinFSを入手できる。「ユーザーはその人たちの契約の有効期間内に出荷されたすべての製品のアップデート版を入手する」とMicrosoftの文書では読める。つまり,「もしWinFSの出荷があなたの契約期間外なら,それはライセンスされないだろう」。

 Windows Vistaの非常にゆっくりした開発期間から,多くのユーザーはSAまたはEAボリューム・ライセンス・プログラムの価値を疑問に思った。当初の契約期間内には,ほんの少しのアップデートしかリリースされなかったからだ。しかし,MicrosoftはWindows XP Service Pack 2(SP2)をメジャーなセキュリティ・アップグレードと位置付けて,こうしたプログラムへの一番の重要な恩恵は,恐らく長い時間にわたって企業にソフトウエア購入予算を組ませたことだと指摘している。これは表面的には自分に都合のいい物言いに聞こえるが,中規模と大規模の企業の多くは2年ごとにデスクトップOSをアップグレードしないというのは無駄である。そして社内的にはMicrosoftはWindows Vistaのリリース時期が予測できることが,新しいラウンドのSAとEAの契約を結ばせるきっかけになると期待している。

コンポーネント化される次期サーバーOS
 そして,その後にはLonghorn Serverが控えている(多分Longhorn Serverは「Windows Vista Server」と呼ばれることはなく,代わりに「Windows Server 2007」のような名前を付けられるだろう)。Windows Vistaと同様に,Longhorn ServerもWinFSを標準搭載はしない。

 この製品は「Windows Server 2003 R2」のコードを基にして,次世代のWebサービス・アプリケーションのプラットフォームである「Internet Information Services(IIS) 7.0」とそのほかの様々な製品,例えば「Small Business Server(SBS)」バージョンも含む。しかし私は,Longhorn ServerはWindows Server 2003よりも,もっと適応性の高いものになるだろうと聞いている。予想される製品のエディションの範囲の広さに加え,Longhorn Serverはよりコンポーネント化されるはずである。用途を特定したサーバーでは,より小さな置き場を実現するだろう。

 純粋な価値の面から見ると,Windows VistaとLonghorn Serverはいくつかの分野で重要な利益を提供するだろうし,私はそれらをすぐに調べるつもりだ。突然に時計が時を刻み出したので,あなたがこれらの製品に対して興味を持っているかどうかを知りたい。