1つ例外なのは,クリーン・インストール後に,ネットワーク共有や外部ハードディスクからデータをコピーし直す場合である。あなたが今Windows Vistaのクリーン・インストールをしたばかりですべての写真と音楽ファイルとそのほかのドキュメントをコピーし直したいと思っているとしよう。あなたは例えば写真を,スタート・メニュー上で[Pictures]をクリックしたときに出る[All Pictures and Videos]というVirtual Folderにはコピーできない。その代わりに「リアルな」Picturesフォルダを開く必要があるのだ。幸いなことにPicturesフォルダへのリンクはAll Pictures and Videosウインドウの中のNavigation Pane(左側にある)の中で見つかる。もちろんAlbums and All Documentsの中にも同じようなリンクがある。
「Control Panel(コントロール・パネル)」は新しいルック&フィールで大幅に変更されたが,MicrosoftがWindows XPで初めて採用した。そして米Apple Computerが,Mac OS X 10.3で借用した。カテゴリー・ベースで整理された構成(写真-21)はそのままである。Classic Viewの中では,Control Panelは次世代のノート・パソコンとTablet PCで動作するはずのAuxiliary Displayアプレット(外部ディスプレイ)など,いくつかの新しい機能を見せている(写真-22)。新しいProgramsアプレットは,昔の「プログラムの追加と削除」に置き換わり,プログラムの追加,インストール済みのプログラムの表示/削除/更新/そのほかの選択肢のためのフロントエンドを提供する(写真-23)。新たなSolutions to Problemsアプレットは,見た目では将来はHelpより役立つようになるだろうが,今のところはなにもない(写真-24)。そしてWindows Parental Controlsアプレットは将来の機能を示唆するもので,ベータ1では一部の機能だけを提供する(写真-25)。
ほとんどのExplorerウインドウの一番下はPreviewペインになっている(写真-33)。このペインはどのアイコンが選択されているかによって劇的に変化する。例えばテキスト・ファイルを選択すればキーワードとレーティング,著者,そしてサイズの情報を表示する(写真-32)。音楽ファイルを選ぶとアルバムのタイトル,作成年,レーティング,時間,ジャンル,トラック番号をアルバム・アートの概観つきで表示する(写真-34)。Previewペインはリサイズでき,それによってさらに多くのメタデータの情報を表示できる(写真-35)し,あるいはShow/Hideボタンを選んでShow Preview Pane on Rightを選ぶことで,それをウインドウの右側に置くこともできる(写真-36)。あなたが純粋主義者なら,Previewペインを隠すこともできる。