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 「Exchange Connections」のようなITの会議で私が気に入っていることは,展示会場に行ってベンダーたちとその製品について話すことだ。時々,米Hewlett-Packard(HP)や米Symantecのような大手ベンダーたちが面白いことを発表することがある。例えば,SymantecのExchange Server用のセキュリティ製品の新しいバージョンと価格戦略の発表などだ。一方,意外な面白さという観点では,もっと小さなベンダーのブースにある。

RSS利用上の3つの問題点
 こうしたベンダーたちは自社の製品について語るとき,熱狂的かつ魅力的になることが多い。Exchange Connectionsでベンダーたちと話したときに見つけた面白い話は,RSS(Really Simple Syndication)だった。

 RSSがExchangeに何の関係があるのかといぶかる人もいるかもしれない。過去1年に私はRSSについて何度か触れたことがある。それは常に個人ユーザーが,WebブラウザやOutlookのようなリッチ・クライアントの中で,表示したい情報源を見つけられるようにするクライアント側の技術としてだった。しかし,クライアント側のRSSの利用にはいくつか問題がある。

●各デスクトップにRSSクライアントをインストールする必要がある。
 これはデスクトップに触れる作業を減らそうとしている企業にとっては大きな壁である。RSSはエンドユーザーに自分のソフトウエアをインストールして管理するように勧めているが,多くの会社はそんなことは止めさせたいと思っている。

●ユーザーは同じリクエストを重複して送る。
 もし,500人のユーザーを抱えていて,そのうちの200人が定期的にあるRSSフィードの最新のコンテンツをリクエストしていたら,同じデータを繰り返し引っ張ってくるために余計なバンド幅を使っていることになる。あなたの組織からの多数のリクエストを受けているRSSフィードの提供サーバーの所有者は異論を唱えるかもしれない。トラフィックの高いサイトが過剰なリクエストをしているIPアドレスからそのリクエストをブロックするという調整機能を備えている理由だ。

●ユーザーは自分たちが必要とする情報源を自力で見つけられるよう放って置かれている。
 ユーザー自身に選択させるようにしている限り,これは利点だが,役に立つ情報をうまく共有し,整理統合することを困難にする。

問題を解決するサード・パーティ製品
 NewsGator Technologiesは数年間にわたり,クライアント側のリクエストを集約(アグリゲート)する製品を作ってきた。それは「NewsGator for Outlook」プラグインで,私が主にに使っているアグリゲータである。

 私は自分のExchangeメールボックス内のフォルダ・ツリーに公開するために,RSSのデータを収集させる仮想マシン(VM)の中でその製品を稼働している。結局,私はOutlook Web Access(OWA)やOutlookやMicrosoft Entourage,さらにはIMAPクライアント経由でもアクセスできる。この製品は,私が挙げた最初の2つの問題を解決するが,3番目の問題には何もしないし,うまくスケールしない。

 NewsGatorが展示会場で見せていた新製品は「NewsGator Enterprise Server(NGES)」である。この製品は3つの問題をうまく解決してくれる。フィード・データを中央のSQL Serverのデータベース内に収集・整理する。それからWebDAV(WWW Distributed Authoring and Versioning)を使ってユーザーのメールボックスに入れてくれるのだ。こうすることで,各個人のクライアント用プラグインをライセンスしたり,インストールしたりする手間をなくせる。さらにIMAPでもWebDAVでもMessaging API(MAPI)経由でも,ともかくExchangeのメールボックスにアクセスできるクライアントなら何でも,収集済みのRSSデータが利用できるようにしてくれる。

電子司書を持つ
 この機能だけでも役に立つものだが,NewsGatorの設計者Lane Mohler氏は,さらに驚かせてくれる2つの機能を見せてくれた。

 1つ目は「NGES」である。これは個人のメールボックスやActive Directory(AD)のグループか組織単位(OU)が定義したメールボックスの集合に対してデフォルトのフィードのセットを定義できるようにするものだ。例えば,販売の組織に属するユーザーにデフォルトのフィードのセットを定義でき,するとそれらのフィードはユーザーのメールボックスに自動的に表示されるようになる。新入社員は,その地位にある人に一番役立つ情報だとあなたが判断したコンテンツなら何でも自動的にアクセスできるようになる。これは新規ユーザーが新しい仕事を始めたり,新しい地位に着いたりしたときに,その人たちに適切な資料集を探す手伝いをしてくれる。

 2つ目は新しいクリッピング機能である。これはどんなユーザーにも,個別の記事を選択することを許る。それを自分たちのクリッピング・セットに追加できるようにし,他のユーザーが読める場所にも追加できるようにすることで,有意義な情報をどう共有するかという問題を解決する。

 私はこれを箱入りの司書みたいなものだと思う。あなたの会社に誰かその会社やライバルに関する記事を探して,それらの記事を適当なグループに送るという仕事をしている人がいるとしよう。この人は,恐らくこの作業をするのにURLや記事本体を人々にメールしていると思うが,クリッピングを使えば同じことをもっと簡単にやれるのだ。司書が有意義な記事を見つけたら,彼または彼女はそれをクリッピングとして追加するだけで自動的に適切なユーザーやグループにそれらを公開できるのだ。

 NGESの可能性に関して,本当に私を刺激したのは,それがブログのものだけでなくどんな種類のRSSフィードにも使えることだ。Office SharePoint Portal ServerやWindows ShaePoint Servicesのデータや他のバックエンド・システムからRSSフィードを生成できるので,ユーザーのメールボックスに告知や状況データを投げ込ませることも簡単にできる。他のベンダーが利用することを私が期待している点だ。