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 米Microsoftは11月7日,ようやく「SQL Server 2005」を正式に発表した(日本では11月17日)。世界中で開かれた出荷開始の記念イベントで,この新製品を紹介しており,「MSDN」からソフトをダウンロードできるようになり,既に特定のディストリビュータからメディアを購入することさえできる。多くのSQL Serverユーザーは,SQL Server 2005へ移行するだろう。それは単に時間の問題だ。

 多くの専門家連中は,性急に動きたがるだろう。最新のクールなおもちゃを,町で最後に手に入れる子供には誰もなりたくない。しかし,現実に安全性を心配している慎重なマネージャ・タイプの人はこう言うかもしれない。「おい,最初のサービス・パックが出るまで待てばいいじゃないか」と。

新版への移行を強く推奨
 私は速いアップグレード・サイクルの長短を議論したくはない。だが,以前に私が公開した記事でのアイデアをフォローアップしようと思う。その記事で私は,早期導入契約者は,実際には水に最初に入るペンギンではないことを強調した。しかし,みなさんには品質保証テストとリリース前のユーザーによるテストに関するいくつかの追加情報が必要かもしれない。神経質な軟弱者が,SQL Server 2005は安全で実用的なプラットフォームなのだと自信を持って思えるように助けなければ。

 あなたの会社の経営層にアップグレードを認めさせる説得材料の1つは,米MicrosoftがSQL Server 2005に対して「SQL Server 2000」のときよりも,はるかに多くの品質保証テストを実施したという事実だ。MicrosoftはSQL Server 2005に,SQL Server 2000の40倍もの時間におよぶストレス・テストを実施した。SQL Server 2000では3900マシン時間の負荷をかけたのに対してSQL Server 2005では15万マシン時間をかけたのだ。そして同社はSQL Server 2005にかける負荷を,社内のストレス・テスト・ツールで10倍に増やした。製品テストの一部として,Microsoftは社内にあるMicrosoftラボで,1000以上のユーザーのデータベースをアップグレードした。

 そしてMicrosoftの特許である「StackHasher exception」技術がSQL Server 2005ではSQL Server 2000のときの100倍以上のパスをテストした。SQL Server 2000では10万以上のパスがテストされたが,SQL Server 2005では1000万パス以上がテストされたわけだ。

 これらの強化されたテストの多くは,Microsoftがテストの自動化に多大な投資をした結果だ。同社の社内用「AutoVerify」ツールは1万1000のバグをつぶし,18万2000のダンプが人の介在なしで分析された。かくして,より多くのテストをするためのMicrosoftの能力は大きく強化された。Microsoftはその自動化ツールのおかげで,2万人時以上を削減できたと見ている。

既に多数の導入実績が
 リリース前の導入の話はどうだろうか? 気の進まないマネージャを,アップグレードが成功すると納得させるかもしれない事実がある。世界中でMicrosoftは15の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)のアップグレード・ラボを持っている。このラボはSQL Server 2005の製品完成前に,200以上のISVのアプリケーションをSQL Server 2005にアップグレードした。

 Microsoft社内の中核ビジネスの全システムが,製品完成前にSQL Server 2005へコンバートされた。同社は100以上のアプリケーションをアップグレードしたが,中にはテラ・バイト級のシステムを5つも含んでいる。そして,自社の早期導入プログラムを使って,Microsoftは世界中でユーザーの50以上のミッション・クリティカルなアプリケーションをアップグレードした。

 他に類のないほど興味深いアプリケーションとして,「Barnes & Noble」「Experian」「Nestle SA」「NASDAQ」「Xerox」「Texas Instruments」――などのシステムが含まれる。私は将来の記事で,それらの面白いことこの上ない部分のいくつかと,他の大規模なSQL Server 2005アプリケーションについて探ろうと思う。

 そういうわけで,もしあなたがSQL Server 2005へのアップグレードに前向きなのに,あなたの会社の経営層が最初のペンギンになりたくないと思っているのなら,心配しないようにと言ってやることだ。