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■大阪府警察の始めた住民向け携帯メールサービス「安まちメール」が、日本最大規模の公共メールサービスとして注目を集めている。登録者数は13万9100人に達しているが(3月2日現在)、配信数の多さがあだとなって、開始当初NTTドコモの配信規制に引っかかるという一幕もあった。メール受信者は、特に女性と30代40代が多い。(本間康裕)


「安まちメール」を発行している大阪府警本部

 大阪府警察の始めた住民向け携帯メールサービス「安まちメール」が、“大人気”である。携帯電話会社3社の公式メニューとして、1月23日にサービスを開始して以来、登録者数は2週間で12万人を突破。登録者数は増え続けており、3月2日現在13万9100人に達している。

 これまで自治体の住民向けメールは、多くても数千人単位の規模のものがほとんどだった。登録者数10万を超える日本で最大規模の公共メールサービスとして、注目を集めている。この配信数の多さがあだとなって、開始当初NTTドコモの配信規制に引っかかり、一部の登録者にメールがなかなか届かないという“おまけ”までついた。

 また、開始当初は府内全域を選択する登録者が多かったものの、2万人以上のユーザーがエリアを限定するなど登録をやり直したことも明らかになっている。1日平均26通強(開始2週間時点での平均)という受信数の多さに、辟易したことが主な原因と見られる。

■携帯電話会社3社の公式メニューから登録が可能

■「安まちメール」の配信メール例
ひったくりや子供関連など身近な事件が多い

 安まちメールの「安まち」とは、「安全なまちづくり」の略。府内に全64カ所ある警察署の管内で起こった事件の概要や犯人の特徴などを知らせるのが目的で、警察署に通報があってから1時間をめどに配信する。申し込むには、携帯電話の正式メニューからメールアドレスなどを登録する。

 登録の際に、犯罪の発生地域を警察署の管轄単位で選べる(府内全域や複数指定も可能)ほか、犯罪の種類が指定できるし、メールが届く時間帯も「6時から12時まで」など4つの選択肢から選べる。メールで配信する事件は、ひったくり、路上強盗、子供関連など、比較的身近な事件に絞っている。

 通報があった中から、各警察署で配信する事件を選んで文面を作成し、府警本部の内容チェックを受けた後で、配信する仕組みになっている。配信作業自体はアウトソーシングしており、大阪府立インターネットデータセンター(eおおさか)「メール高速配信サービス」を利用している。府警では「(1時間以内をメドとした配信に)登録者数90万人まで対応できるスペックを確保している」と話している。