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日経BPガバメントテクノロジー・メール           第197号 2007/05/10
                                     http://govtech.nikkeibp.co.jp/
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┏━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 【1】「ITpro Select 電子行政」ウェブ新着ダイジェスト
      ── 根本から見直す自治体の災害ICT基盤
      第7回 災害発生時における意思決定を支援するICT技術の活用
   ── Govtechフォーカス:公務員を「スーパーコネクター」に
   ── Govtechフォーカス:自治体「総合窓口」のサービスに格差
   ── 電子自治体キーワード「新電子自治体推進指針」
   ── スペシャルレポート
     「住基カードの普及策はエストニアの国民IDカードに学べ」
   ── 記者の眼
      「長崎市長選の無効票大量発生を教訓に、ネット投票の導入を」
 【2】電子自治体NEWSピックアップ 
      ── 京都府、100機関を結ぶ災害情報の即時共有システムを運用開始 ほか
 【3】コラム:上山信一の「続・自治体改革の突破口」
      ── 第64回 昔の写真が媒介する住民主導のまちづくり
                   ~「私の町の物語」という方法~
 【4】セミナー&イベント
      ── ユニバーサルデザインはこれからどうする?
 【5】編集後記/編集部からのお知らせ

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 【1】「ITpro Select 電子行政」ウェブ新着ダイジェスト
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◆根本から見直す自治体の災害ICT基盤◆
第7回 災害発生時における意思決定を支援するICT技術の活用について  2007/05/01
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 災害発生時において、行政(本稿では中央官庁、地方自治体とする)は災害対策に
関する戦略・計画を立案し、実行する役割を担う。この災害対策の一連のプロセスで
は、「どのような戦略を立案するのか?」「どの対策から実行するのか?」など様々
な意思決定を行わなければならない。

 読者の方々に改めて申し上げる必要はないかもしれないが、被害を最小限にとどめ
るためには意思決定を「迅速」「的確」に行う必要がある。そこで本コラムでは、
ICT技術の活用による災害時の「迅速」「的確」な意思決定を支援する手法について
説明する。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070423/269163/?ST=govtech

>「根本から見直す自治体の災害ICT基盤」バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070423/269163/?ST=govtech

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◆GovTechフォーカス◆                              2007/05/02
公務員を「スーパーコネクター」に
鈴木 聡明(城西国際大学助教授・NPO法人南房総IT推進協議会副理事長)     
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 地方の場合、どうしても人材の絶対量に限りがある。1人の人間が異なる場所に同
時に居ることはできないわけで、物理的な限界がある。だが、 SNSなどのツールを利
用すれば、バーチャルに様々なコミュニティに顔を出せる。意見も言えるし、何カ所
かでリーダーを務めることもできる。私はこういう人を「スーパーコネクター」と呼
んでいる。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070405/267479/?ST=govtech

>「GovTechフォーカス」バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?OFFSET=0&MAXCNT=15&BID=1122

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◆GovTechフォーカス◆                              2007/05/07
自治体「総合窓口」のサービスに格差、解消には定義に基づく共通認識が必要
瀧口 樹良(富士通総研上級研究員)            
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 ワンストップで行政サービスを実現する「総合窓口」を導入する自治体が、急速に
増えている。富士通総研では、昨年7 月に国内の全市・区802団体に対して、総合窓
口の導入状況に関するアンケート調査を実施した。この調査を実施して一番驚いたの
は、既に総合窓口を導入している自治体の間で、提供している行政サービスの内容に
非常に大きな差があったことである。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070426/269612/?ST=govtech

>「GovTechフォーカス」バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?OFFSET=0&MAXCNT=15&BID=1122

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◆電子自治体キーワード◆                                          2007/05/09
新電子自治体推進指針
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 総務省は2007年3月に電子自治体の構築に関する新しい指針として新電子自治体推
進指針を策定しました。これは2003年8月に総務省が策定した電子自治体推進指針
(以下、旧指針)の改訂版といえます。旧指針の策定から3年以上が経過し、電子自
治体構築に向けた取り組みが一定の進展を見せたことや地方自治体を取り巻く環境が
変化したことなどを踏まえ、内容を見直したものです。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20070423/269181/?ST=govtech

>電子自治体キーワード・バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?BID=1128&OFFSET=0&MAXCNT=50

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◆スペシャルレポート◆                              2007/05/10
住基カードの普及策はエストニアの国民IDカードに学べ
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 東欧バルト三国の一角であるエストニア共和国では、ICチップを搭載した国民IDカ
ードが広く普及している。人口約135万人に対して、これまで100万枚以上のIDカード
が発行された。免許証や保険証の代替利用ができるほか、公共交通機関のチケットや
EU 内でのパスポートとして使うこともできる。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070423/269245/

>スペシャルレポート・バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?OFFSET=0&MAXCNT=15&BID=1120

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◆記者の眼◆                                   2007/05/10
長崎市長選の無効票大量発生を教訓に、インターネット投票の導入を
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 長崎市の伊藤一長前市長が選挙期間中に銃撃され、4月18日に亡くなった。その結
果、大量の期日前投票が無効票となった。より多くの民意を選挙結果に反映させるた
めに、制度改正を検討してもよいのではないか。その際には、インターネット投票の
導入が効果を発揮しそうだ。

>全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070427/269777/

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 【2】電子自治体NEWSピックアップ
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◎浦添市が基幹系システムの開発パートナーを決定
(日経BPガバメントテクノロジー、2007/05/02)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070502/269992/?ST=govtech
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◎「商品名ではなくオープンな標準に基づく調達を」---経産省が「相互運用性
フレームワーク案」公開、意見募集(ITpro、2007/05/01)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070501/269953/?ST=govtech
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◎京都府、100機関を結ぶ災害情報の即時共有システムを運用開始
(ITpro、2007/04/26)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070426/269712/?ST=govtech
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>そのほかのニュースはこちらをクリック
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/govtech/20070416/268320/?ST=govtech

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 【3】コラム・上山信一の「続・自治体改革の突破口」
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【第64回 昔の写真が媒介する住民主導のまちづくり
                   --「私の町の物語」という方法】

 「地域力」への関心が高まっている。どんな「地域」にも歴史と文化はある。祭
事、料理などの技能も伝承されている。これらすべてがあいまって地域は磁場を形成
する。その中核に地域力がある。うまく発掘し再編集すれば街全体の活性化につなが
る。地域力は防災と安全の鍵でもある。阪神・淡路大震災で救助を必要とした人が
3.5万人いた。うち2.7万人が近所の人に助けられたというデータがある。

■祭りが高める地域力

 地域力を温存・継承する最良の手段は祭りである。唐津のおくんちや京都の祇園な
どではお囃子練習のためにひんぱんに近所が集まる。そこでしきたりも教わる。祭り
の盛んな町では地域の連帯が強い。犯罪、災害時にも助けあう。祭りは楽しいだけで
なく、非常時に向けた生活の知恵でもある。地域の活性化を考え、祭りを新しく作っ
た例もある。札幌の「よさこいソーラン祭り」は北海道大学の学生達が始めた。岡山
の桃太郎まつりは当時の市長の発案で始まった。新しい祭りの場合は転勤族やUター
ンで戻ってきた人たちの活躍の場も多い。祭りのほかに大イベントを新しくつくると
いうのも活性化のひとつの方法である。信州・飯田の人形劇(いいだ人形劇フェス
タ)、夕張の映画祭(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭。2007年は中止となっ
たが来年の復活に向けNPOが活動中)、昨年静岡・嬬恋で31年ぶりに開催された「つ
ま恋コンサート」や、新潟のトリエンナーレ(越後妻有アートトリエンナーレ)がそ
の例だ。

■ふつうの住民が参加できる写真展――「私の町の物語」展

 さて祭りやイベントよりも手軽に多くの住民を巻き込んで「地域力」を発掘する手
法がある。「私の町の物語」と題する写真展である。これまで、東京・港区などが実
施している。昔の写真、例えば建設中の東京タワーをバックに工事現場で働く人の
姿、東京タワーの下でおばさんがゆで卵を一つ30円で売っている姿などが次々に展示
される。まさに映画「ALWAYS3丁目の夕日」の世界である。この写真展が強い共感を
呼ぶのは普通の住民が主人公になっていることだ。60年前の写真の主人公の少女が
今、同じ場所に立つ。風景はすっかり変わったがよく見ると戦災を免れ、今に残る石
壁や大木が見つかったりもする。なぜかほっとする。老人は孫に昔の暮らしを説明し
息子たちは子供時代を懐かしむ。家族の会話が弾む。何気ない昔の日常の風景ばかり
だ。だが長い歳月を経て、誰にとってもとてもいとおしい景色となる。

■プロジェクトのプロセス自体がイベントであり地域おこし

 プロジェクト「私の町の物語」では若者たちが地域に住む中高年の人たちに話を聞
いていく。聞かれる側は話すうちに昔のことを思い出す。やがて昔の写真を出して来
てくれる。話を聞かれる側はうれしい。「私の町の物語」展では著名人ではなくふだ
んは観客側でしかない普通の人が主役になる。そのことがさらに人々の共感を呼び、
ひいては地域に対する興味と愛着を呼び起こす。

 東京・港区の例にならい岩手県雫石町でも昨年、町の50周年記念の写真展を開催し
た。役場の職員が手伝い、町内会の協力を得て古い写真を集めた。会場のあちこちで
歓声が沸く楽しい企画となった。

 「私の町の物語」の写真展は地域力発掘の導火線となる。開催に必要な予算はわず
かでよい。昔の写真を持ち寄って手づくりで手分けしてやる。自分たちで準備するこ
とで若者と老人など世代を超えた新しい人間関係が生まれる。地域力づくりの初期投
資として考える。さらに写真展は観光客向けの宣伝にもなる。地元広報誌や情報誌に
名場面を連載するのもよい。旅館に1冊、「私の町の物語」の写真集を置いておけば
とてもセンスのよい小道具となる。各地がこうした取り組みをすることで日本全体の
地域力も向上するはずである。

─◆執筆者・上山信一(うえやま・しんいち)◆─────────────────
慶應義塾大学教授(大学院 政策・メディア研究科)。運輸省、マッキンゼー(共同経
営者)、ジョージタウン大学研究教授を経て現職。専門は行政経営。行政経営フォー
ラム(http://www.pm-forum.org/)代表。『だから、改革は成功する』『新・行財政構
造改革工程表』ほか編著書多数。
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>上山信一の「続・自治体改革の突破口」バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?BID=2666&OFFSET=0&MAXCNT=15

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 【4】セミナー&イベント
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◎HCD-Netフォーラム2007 「ユニバーサルデザインはこれからどうする?」
http://www.hcdnet.org/pdf/070601_forum.pdf
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【日程】2007年6月1日(金)
【会場】代々木オリンピックセンター・カルチャー棟 小ホール(東京都渋谷区)
【主催】特定非営利活動法人人間中心設計推進機構
【概要】ユニバーサルデザインへの多様な取り組みを実践している有識者が、、これ
からのユニバーサルデザインのあり方、取り組み方について議論。テーマは「それぞ
れのユニバーサルデザイン」「これからのユニバーサルデザイン」。参加無料(定員
300人。懇親会は別途有料)

>そのほかのイベント・セミナー情報はこちらをクリック
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NGT/govtech/20050418/159471/

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 【5】編集後記/編集部からのお知らせ
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■編集後記
 連休中に、東京・有楽町のコンベンション施設、東京国際フォーラムが主催する
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2007に行ってきました。フ
ランス北西部の港町ナントで1995年に誕生したクラシック音楽祭の「日本版」で、今
年で3回目となります。今年の出演アーティストは約1700人、朝から晩まで約300公演
が行われました。入場料が安く、また、幼児入場可のプログラムも数多くあるので、
親子連れの姿も目立っていました。中央の広場は、無料コンサートや「ネオ屋台村」
などで大盛況。近くの丸の内界隈でも関連イベントが開催され、会場や周辺の「にぎ
わい感」の作り方はとても上手だと思いました。今号の上山信一さんのコラムで、
「大イベントを新しくつくるというのも(まちの)活性化のひとつの方法である」と
ありましたが、まさにその成功例の一つといえるのではないでしょうか。(黒田)

◎ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2007
http://www.t-i-forum.co.jp/lfj/index.html

■編集部からのお知らせ───────────────────────────

◎メールマガジン配信日について
毎週木曜日にお届けしてきました「日経BPガバメントテクノロジー・メール」は、
2007年4月より月2回の配信となりました。毎月10日・25日(土日祝の場合は以降直近
の平日)にお届けします。今後ともよろしくおねがいいたします。

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