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総会の様子

 全米州CIO協会(NASCIO)の年次総会が9月21~24日にミルウォーキー市(ウィスコンシン州)のコンベンション・センターで開かれた。約500人(CIOを含む州関係者は119人)が参加した恒例の会議は、各州のIT幹部と民間企業の代表がおおっぴらに交流できる場だけに、セッションの合間の休憩時間には参加者がネットワーキングに励んでいた。あるCIOが言っていたが、「民間の連中は出張から戻れば、何人のCIOに会い、どんな会話をしたか詳細なレポートを上司に提出する」そうだ。それだけに各セッションの出席者は熱心にプリゼンに耳を傾け、質疑応答の際にも会場のあちこちで手が挙がった。NASCIO総会はまさに「仕事場」なのだ。

 「エンタープライズに注目―効率とイノベーションを目指して」(A Focus on the Enterprise: Driving Efficiency & Innovation)が今年の総会のテーマだが、このリポートではグリーンITと職場の世代交代に焦点を合わせることにした。わが国でも関心の高いテーマだけに、文化の違いを超えて共有できる解決へのヒントがあるのではないだろうか(石川幸憲=在米ジャーナリスト)。

総会リポート

インタビュー



石川 幸憲(いしかわ・ゆきのり)
ジャーナリスト
石川 幸憲(いしかわ・ゆきのり) ジャーナリスト。1950年生まれ。上智大学卒業後、渡米。南イリノイ大学博士課程修了(哲学)。ペンシルバニア大学博士課程(政治学)前期修了。 AP通信記者、TIME誌特派員、日経国際ニュースセンター・ニューヨーク支所長、日本経団連のシンクタンク21世紀政策研究所研究主幹を歴任。現在は在米ジャーナリスト。訳書に『インターネットは民主主義の敵か』(毎日新聞社)がある。