PR

ドメイン名は,組織でも個人でも,誰もが取得できるインターネット上の名前である。重複しないことや取得条件を満たしていることなどの条件はあるが,まだインターネットに接続していないユーザーでも申請は可能だ。Part3では,ドメイン名の取得申請について見ていこう。

 それでは,ドメイン名の取得申請について見ていこう。

 ドメイン名は,組織でも個人でも,誰もが取得できるインターネット上の名前である。重複しないことや取得条件を満たしていることなどの条件はあるが,まだインターネットに接続していないユーザーでも申請は可能だ。

 最終的にコンピュータのIPアドレスと対応づける必要はあるが,IPアドレスの割り当て申請は必ずしも必要ない。インターネット接続事業者(プロバイダ)のホスティング・サービスを利用すれば,IPアドレスの割り当てやDNSサーバーの運用も,プロバイダに任せることができる。

 ドメイン名の取得申請にあたって,調べておくべきことは二つある。一つは,欲しいドメイン名の割り当て条件を調べること。もう一つは,自分が欲しいドメイン名が“空いている”ことを確認することである。

 さっそくこの準備作業を見てみよう。

割り当て条件は管理組織で異なる

 Part1で紹介したように,ドメイン名は複数の管理組織の協調と信頼によって管理されている。そして,個々のドメイン名空間をどのような方針で管理・運用するかは,管理組織に任されている。ドメイン名の割り当て条件も,この管理ポリシーに含まれる。当然,ドメイン名が違えば,割り当て条件も違ってくる(表1)。

表1●co.jpドメイン名とcomドメイン名の登録ポリシーの違い
表1●co.jpドメイン名とcomドメイン名の登録ポリシーの違い

 JPRSやICANNなどの管理組織は,それぞれのドメイン名の割り当て条件や申請方法をインターネット上で提供している。取得前にはこれらを調べ,どのような割り当て条件があるかを確認しておこう。

 国内ユーザーの場合,まず候補となるのは日本に割り当てられたjpドメイン名だろう。jpドメイン名は割り当て条件が細かく定義されており,運用も厳格に行われている。注意したいのは,取得希望者の組織属性や所在地によって選べるドメイン名が決まっていることだ。

 jpドメイン名は,属性型,地域型,汎用の3種類に分かれている。属性型とは,第2レベル・ドメイン(SLD)に組織の属性を示す文字列を割り当てたドメイン名である。.jpの左に来るアルファベット2文字で,そのドメインを取得した企業の属性がわかるように割り当てている。例えば,go.jpで終わるドメイン名を持つ組織は日本政府の関連組織であることを意味し,ed.jpで終わるドメイン名を持つ組織なら小・中・高等学校であることがわかる。

 一方の地域型は,chiyoda.tokyo.jpのように地域名をSLDより下位のラベルに割り当てたドメイン名。主に個人を対象としているが,組織でも取得できる。組織の場合は属性を問われない。

 地域型ドメイン名を使っているのは,その地域を強調したい地方自治体に多いようだ。

 汎用jpドメイン名は,一つの組織や個人でも複数登録できるドメイン名である。2001年2月に導入され,組織名だけでなく,商品やイベント名を登録するといった使われ方をしている。

 一方,ICANNが管理するcom,net,orgドメイン名の割り当て条件はとても緩やかだ。一応,com,net,orgにも,comは商用,netはネットワーク関係,orgは非営利組織という割り当ての目安はある。だが,これらの目安を満たしているかどうかはまったく問われない。

空き状況は簡単に調べられる

 欲しいドメイン名の取得条件がわかったら,今度はそのドメイン名が使われていないかどうかを調べよう。

 どの管理組織もドメイン名割り当ての原則は「First come first serve」。簡単に言えば,早いもの勝ちということだ。

 このため,他人が既に取得しているドメイン名は,自分の方がその名前にふさわしいと主張したところで,割り当ててもらえない。

 自分が希望するドメイン名が使われているかどうかは,管理組織またはドメイン名申請の受付サービス事業者のWebページで確認できる。

 ここでは,JPRSのページで確認する例を紹介しよう(図1)。希望するドメイン名を入力し,検索依頼を実行すればよい。

図1●希望するドメイン名の空き状況を調べる方法<br>JPRSが提供しているデータベースで,jpドメイン名の空き状況を調べてみた。
図1●希望するドメイン名の空き状況を調べる方法
JPRSが提供しているデータベースで,jpドメイン名の空き状況を調べてみた。
[画像のクリックで拡大表示]

 検索結果を見てみる。「No match」(一致しない)なら,そのドメイン名は使われていない。申請できる。

 「ドメイン情報」が表示されたら,残念だがそのドメイン名は申請できない。そこに表示された組織に割り当てられているからだ。

 このとき,念のために「状態」という欄を確認しておこう。ここで「廃止済み」,「廃止予定」,「変更予定」の場合は,登録制限期間(6カ月間)が終了すれば申請できる。

 もっとも,一度廃止されたドメイン名については,確実に取得できる保証はない。廃止ドメインについては,ある一定期間,申請を受け付けるルールになっている。この受付期間中に提出された申請すべてが同時に申請されたと見なされる。複数の申請があった場合は,申請者同士の協議や抽選で割り当てる組織を決めることになる。