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 医療法人鉄蕉会 亀田メディカルセンター 最高情報責任者 兼 情報戦略部長の中後淳氏は、2015年5月19日に東京・虎ノ門で開催された「Microsoft CityNext ソリューション フォーラム 2015」(主催:日本マイクロソフト)に登壇。「統合ヘルスケアネットワーク実現に向けた亀田メディカルセンターの取り組み」と題して講演した。

 千葉県鴨川市にある、従業員数約4000人と非常に大規模な亀田総合病院を運営する医療法人鉄蕉会は、1995年と早い段階で電子カルテを導入したことで知られる。1999年には独自開発の電子カルテシステム「kai」の運用を始めた。

講演する中後氏
講演する中後氏
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 以来約15年間kaiを利用していたが、老朽化もあり、2015年内に新しい電子カルテシステム「Aolani(アオラニ)」の稼働を始める予定だ。クラウドを利用し、データ共有と活用をしやすくするという。

 AoLaniの運用開始を機に、鉄蕉会は大きな構想を描いている。周辺の医療機関にもAoLaniを導入してもらい、地域の情報を統合するプラットフォームを作ることである。

 もし医療機関の間で電子カルテを共有できれば、基幹病院へ行った際に近所の診療所で作成したカルテをもとに診療を受けられるといったメリットがある。しかし、現在はそれとは遠い状態にある。ほとんどの医療機関が使う電子カルテシステムはITベンダーに委託して開発されており、メーカーによって、医療機関によって内容が異なるためだ。厚生労働省が標準規格「SS-MIX2」を主導し、データ共有、活用できるよう働きかけてはいるが、コストや現場での実用性の問題でそれほど広がっていないと中後氏は語る。