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 Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL 7)では、ネットワーク設定や管理に利用するツールが「NetworkManager」に一元化された。これまで利用されてきたツールの「Network Administration Tool」(system-config-network)は廃盤、つまり非搭載になった。

 ここで、Network Administration Toolとは、RHEL 2.1~同 6までの間にネットワーク管理に利用されてきた「system-config-network」(RHEL 2.1や同 3では「redhat-config-network」)で始まる名前のソフトウエア群のことである。RHEL 6の時点ではネットワーク管理にNetworkManagerを利用する設定がデフォルトだったが、RHEL 7ではNetworkManagerに改められた。

NetworkManagerの特徴

 NetworkManagerは、RHEL 4から導入されたツールである。もともと、デスクトップ環境におけるネットワーク接続管理を念頭に置いて開発されたものだ。例えば、ノートPCを持ち歩いて利用するような場合に便利な(1)無線LANやEthernetのリンクアップを自動検出した際に自動接続する、(2)アプリケーションがネットワーク接続のリクエストを発行した際に自動接続する、(3)現在のネットワーク接続状況をアプリケーションに提供する、といった機能を備える。

 NetworkManagerには、ネットワーク接続に関する設定のセットである「コネクション」という概念が導入されている。設定のセットに名前を付け、接続のタイプや各種のアドレスなどをまとめて管理する。そして、コネクションの有効化もしくは無効化によって、ネットワーク接続あるいは切断を行う。

 シンプルな環境では、コネクションはネットワークインタフェースカード(NIC)と一対一に対応する。一方、ネットワーク環境がいくつも存在するケースにおいては、複数のコネクションを切り替えて1つのNICにひも付けるような使い方が可能である。例えば、テスト環境用のネットワーク設定「testing」と、本番環境用のネットワーク設定「default」を切り替えて利用するといった場合がそうだ。

 コネクションにはMACアドレスや、特定の名前のインタフェースでのみ利用できるよう、そららの情報とひも付けて設定することも、ひも付けないで設定することも可能である。