PR

 国内IoT市場は10兆円を超える膨大な規模に拡大しており、事業者間の競争は急激に加速している。一方で事業者が今後IoTビジネスを拡大していく上ではさまざまな課題が存在する。IoT事業者が将来的に生き残るために必要な要素は一体何なのかを明らかにする。

IoT市場を形成する「モノ」以外の要素とは

 ICT市場調査会社のIDCでは、国内IoT(Internet of Things)市場の2013年の市場規模を約11兆円と算出した。2018年には、2013年のほぼ2倍に当たる21兆円台に増えると予測している(図1)。

図1●国内IoT市場 売上規模の実績と予測、2013~18年
図1●国内IoT市場 売上規模の実績と予測、2013~18年
出典:IDC Japan, 2014年8月「国内IoT市場 2013年の実績と2014年~2018年の予測」
[画像のクリックで拡大表示]

 こうした国内IoT市場の急成長にはどのような背景があるのだろうか。その解説の前に、この巨大な市場が形成されてきた過程を簡単に解説しよう。IDCでは図2に示した通り、IoT市場を5つのサービススタックレイヤーに分けて捉えている。

図2●IoT市場を構成する5つのレイヤー
図2●IoT市場を構成する5つのレイヤー
出典:IDC Japan, 2014年8月「国内IoT市場 2013年の実績と2014年~2018年の予測」
[画像のクリックで拡大表示]

 「System/Deviceレイヤー」は、IoTサービスの中で実際に通信する「モノ」の市場に相当する。「Connectivityレイヤー」は固定/モバイルの回線サービス市場、通信事業者が投資する通信インフラや通信機器の市場、通信を行うモノに搭載されている通信モジュールの市場などのうちIoTに該当する部分の市場を表している。

 真ん中の「Platformレイヤー」は、IoTを構成するモノのアクティベーションや認証、ネットワークでの通信課金管理や国際ローミング管理、アプリケーション開発環境提供や既存業務アプリケーション連携などを実現するプラットフォームの市場が該当する。「Analyticsレイヤー」は、モノが収集したデータを蓄積/分析し、上位のApplicationレイヤーと連携して、合理的なアクションへとつなげるための市場を表す。「Applicationレイヤー」は、Analyticsレイヤーとも連携しながら、データ分析結果をもとに特定のアクションにつなげるための垂直市場向けアプリケーションを中心とした市場となる。

 こうした5つのサービススタックレイヤーに付随するProfessional serviceやSecurityといった市場を合算したものを、IDCではIoT市場として定義し、市場規模を算出している。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
有料会員と登録会員の違い