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 クラウドサービスでデータベースを利用するとき、一つの壁となるのが既存システムからクラウドにどう移行するかだ。移行時にRDBを変えるかどうかも難しい判断となる。こうした課題に対応するためのサービスがAWSから提供されることになった。

 2015年にAWSのカンファレンス「re:Invent」でデータベース移行サービス「Database Migration Service」(以下、DMS)が発表された。年が明けて2016年1月29日からは東京リージョンでも利用可能となった。原稿を執筆している2月中旬時点では、オープンプレビューの段階ではあるものの、GA(正式版)まではそう遠くないと考えていいだろう。

 2016年2月16日に、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの下佐粉 昭氏が「事例とデモで知るAWSへのデータベース移行」と題したセミナーでDMSの使い方について解説した。セミナーでの話をベースに、DMSの機能や制限を改めて確認しよう。

写真●アマゾン ウェブ サービス ジャパンの下佐粉 昭氏
写真●アマゾン ウェブ サービス ジャパンの下佐粉 昭氏
(撮影:加山 恵美)
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 まず基本的なところからだ。DMSはRDBからRDBへのデータを移行するサービス。AWSのほかのサービスと同様に「利用した分だけ」料金を払う。原稿を執筆している2月中旬時点では、オープンプレビューの段階であり無料になっている。

 移行元と移行先ともに、オンプレミスのRDBとAWSのRDB(Amazon RDS;Relational Database ServiceまたはAmazon EC2で稼働させるRDB)に対応している。例えばオンプレミスのRDBをAmazon RDSに移行する、あるいはEC2のRDBをオンプレミスのRDBに移行することが可能だ。AWSのサービスなので当然ではあるが、オンプレミスからオンプレミスへは移行できない。移行元または移行先にAWSがある必要がある。

 AWS内での移行であれば同じAmazon VPC(Virtual Private Cloud)内だけでなく、異なるAmazon VPCへの移行も可能。オンプレミスとAWSの間なら、通信はTCP/IPで直接接続、インターネットVPN、AWS Direct Connect(専用線接続)などが選べる。

図1●DMSの利用例
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図1●DMSの利用例
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図1●DMSの利用例
(出所:アマゾン ウェブ サービス ジャパン)