PR

BIOSには具体的にどのような機能を持たせているのか。

 BIOSが行うのは、エージェントがアクティブか、最新かといった“健康状態”をチェックすることだ。もし破損があれば修復し、完全にダメになっていれば新規のエージェントに置き換えることができる。

例えばWindows PCでエージェントが消去された場合、BIOSはどのように動くのか。BIOS自身が、OSの中にダウンロード用ソフトを生成するのか。

 そのとおりだ。BIOSはエージェントが消去されたことを確認すると、新たなWindowsのプロセス(メモリー上に展開したプログラム)を生成する。このプロセスが、BIOSの指示に基づいて特定のIPアドレスにアクセスし、最新のエージェントをダウンロードする。

自動復活の対象となるエージェント自体の機能は。

 我々が提供するエージェントは、データ保護、端末の資産管理、コンプライアンス管理を行うものだ。

 我々のエージェントは、端末の位置情報、ユーザー名、1日の利用時間帯、利用頻度、アプリケーションの利用履歴、アクセスしたIPアドレスといった豊富な情報を収集し、管理者に送信できる。端末の中に、銀行口座や保険関連のセンシティブ情報が含まれていないかのチェックもできる。

 仮に、いつもとは異なるユーザー名でアクセスがあれば、管理者は「この端末はリスクが高い」と判断できる。必要に応じて、遠隔でロックやワイプ、はてはキーストロークの取得や画面キャプチャも可能だ。

 これに加えて今後は、顧客企業が望むのであれば、他社のセキュリティエージェントについても、我々の自動復活機能を適用できるようにする計画だ。

それは、セキュリティエージェントを提供するライバル企業と提携するということか。

 提携は必要ない。顧客企業が判断すれば、他社ベンダーのエージェントに自動復活機能を適用できる。

このテクノロジー自体が、サイバー犯罪者に悪用される懸念は。

 現実問題として、どのようなテクノロジーにも脆弱性があるのは確かだ。

 我々はセキュリティをビジネスとしており、政府機関、防衛産業、金融機関、医療機関などが求める高いセキュリティ要求を満たすため、プライドを持って日々努力している。今までに、我々の技術が悪用されたケースはない。

SF(サイエンスフィクション)的な視点でいえば、仮にアブソルートが政府機関と組めば、あらゆる端末のスパイも可能になりそうだが。

 それは、まさにフィクションだ。我々は上場企業であり、常に事業の透明性が求められ、必要な監査も受けている。限りなく不可能に近い、と申し上げたい。