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 『爆買い』と言えば、昨年2月の春節に人気を集めた「温水洗浄便座」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。ホットリンクが発表した“2015年春節に訪日中国人が購入した商品ランキング”でも3位にランクインし、中国メディアでもその爆買いの様子が取り上げられたほどで、当時の爆買いの代名詞と言ってもいいのかもしれない。

 では、今でも訪日中国人に人気があるのか、クチコミから探ってみよう。

高額家電製品は売れなくなったのか

 訪日中国人の爆買いの象徴としてかつて一世を風靡した「温水洗浄便座」、中国のCCTV中央電視台が日本製と中国製で比べる実験を放送したほど話題になった「炊飯器」、PM2.5対策で爆発的に売れるようになった「空気清浄器」。いずれも訪日中国人に人気の家電だったが、最近はこうした高額家電は以前ほど売れなくなっているという話も聞く。

高額家電に関する微博上の書き込み件数推移
高額家電に関する微博上の書き込み件数推移
(出所:図解中国トレンドExpress)
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 2015年1月から2016年3月までの微博(ウェイボ)上における代表的な日本製高額家電(温水洗浄便座、炊飯器、空気清浄機)に関する書き込み件数をまとめると、2015年前半をピークに減少傾向であることが分かる。

 高額家電のネット人気が下がっている裏側には、日本旅行のリピーター層の増加と旅行スタイルの変化があると、筆者はみている。2016年に日本旅行をした中国人に対しアンケート調査を行ったところ、半数が引き続き日本で大型家電を購入していたことが分かった。

 一方で、「購入しなかった」回答者の理由を見てみると、半数が「既に購入済み」、続いて「大きくて重い」という回答が3割にのぼり、この二つの理由で8割を占めた。リピーター層が増加し、旅行スタイルが変化してきたゆえの理由と言える。

「日本旅行の不満」は次のトレンドをつかむ鍵

 筆者が編集長を務める「図解中国トレンドExpress」では、SNS上のクチコミ分析によって、中国人観光客の旅行スタイルが団体旅行から個人旅行へと変化しつつあることをつかむことができた。その鍵は、訪日中国人が感じていた『日本旅行への不満』にあった。下記は、実際にSNS上に投稿された日本旅行への不満だ。

不満点に関する書き込み例

・サービスが悪い:ずっと呼んでるのに店員が来ない、絶対目があったのに無視、日本はサービスが良い国って聞いてたのに

・サービスが悪い:店員が殺気立ってる、これだけ中国人が押し寄せたら無理もないが、店員増やせよ

・お店が暑い:せめて中国人が来たときだけでもエアコンの温度下げてほしい、気分が悪くなった

・お店が暑い:お店が暑くて買い物する気になれなくてすぐ出てしまった。なんで店内があんなに暑いのだろう

・言葉(英語含めて)が通じない:中国語とは言わないからせめて英語が通じてほしい

・言葉(英語含めて)が通じない:この靴の色違いは他に何色がありますかという英語が通じないのは絶望的だなあ、がんばれ店員

 日本旅行をしたことのあるユーザーを対象にアンケートを実施し、日本旅行に対する不満点を調査した。