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「日本人と友達になりたい」、モノ消費からコト消費へ

「労働節」に日本でしたいことや行きたい場所のランキング
「労働節」に日本でしたいことや行きたい場所のランキング
(出所:図解中国トレンドExpress)
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 団体旅行から個人旅行へ旅行スタイルが変化することで、ニーズの多様化・分散が起きている。

 今年5月上旬の労働節に日本旅行を予定していた人たちのSNS上のクチコミを収集集計し、ランキングを作成した。

 1位は不動の「買い物したい」ではあったが、注目してもらいたいのは第4位の「日本人と友達になりたい」だ。筆者が編集長を務める「図解中国トレンドExpress」では、中国のSNS上のクチコミから「日本で○○したい」「日本で○○を買った」「日本で○○を食べた」など日本旅行に関する情報を毎週集計し、ランキングにしている。「日本人と友達になりたい」が初めてランキング入りをしたのが今年の3月で、これまでになかった新たな需要であることが分かる。

 中国では外国人の友達がいるというのはちょっとしたステータス(面子)でもあるため、今旅行先として人気を集める日本に友達がいることは自慢の種になるのだと推測される。

 ほかにも「日本料理を食べたい」だけでなく、7位「日本料理を作りたい」がランクインしたのも、日本ならではの体験に関する需要が高まっているあらわれと言えるだろう。「日本料理を作りたい」が初ランクインしたのは、昨年の12月初旬だ。今年に入ってからは常に10位以内に入っており、実際に、観光地などでは“そば打ち”、“わさび作り”、“箱寿司作り”といった料理体験が提供されて人気を集めているようだ。

 「労働節にしたいことランキング」からも、個人旅行化が進んだことで訪日中国人の行動が多様化し、これまでの買い物メインの日本旅行から、“コト消費“と呼ばれる日本ならではの体験の提供が重要になってきていることが分かる。今後はさらに“趣味性が高い”、“より個人化”した需要が増加していくと推測できる。

四家 章裕(しけ あきひろ)
トレンドExpress編集長 兼 ホットリンク営業本部副本部長
四家 章裕(しけ あきひろ) 2001年、創業期のホットリンクに入社。嗜好性把握エンジンを搭載したアプリケーション開発のプロジェクトマネジメントなどを担当。2005年よりWebマーケティング系企業の取締役を務め、LP最適化ツールなど新サービスの立ち上げを行う。2011年ホットリンクに再入社。ソリューション事業部事業部長を経て、2015年5月よりトレンドExpressの編集長に就任。急速なインバウンド需要拡大を受け、全国各地で講演活動を行っている。