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 「マウスやタッチパネルではなく、人工知能(AI)を備えたチャットボットとの対話こそが、ユーザーインターフェース(UI)の主役になる」(米マイクロソフトのサティア・ナデラCEO)。

米マイクロソフトの「Microsoft Bot Framework」紹介ページ。右はピザを注文できるチャットボットの構築例
米マイクロソフトの「Microsoft Bot Framework」紹介ページ。右はピザを注文できるチャットボットの構築例
(出所:米マイクロソフト)
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 なぜか今、チャットボットが米IT経営者の間で大人気である。

 チャットボット(chatbot、会話ボット)とは、テキストや音声による人間の質問に自動的に回答したり、雑談できたりするコンピュータソフトを指す。ヘルプツール、パーソナルアシスタント、雑談ボット、注文受付など、その用途は幅広い。

 チャットボットの歴史は古く、1960年代には単純なパターンマッチに基づくチャットボット「ELIZA」が開発されている。30代以降の方なら、Office 97に常駐していたイルカを思い出す人もいるかもしれない。

 ELIZAの登場から約50年後。2016年3~5月に米IT大手が開催した開発者会議では、ほぼ例外なくチャットボットが話題の中心となった。

  • 米マイクロソフトは2016年3月30日開催の「Build 2016」で、チャットボットの要素技術を集めたクラウドAI「Conversations as a Platform」と、チャットボット開発フレームワーク「Microsoft Bot Framework」を発表(日本マイクロソフトの開発者ブログ
  • 米Facebookは2016年4月12日開催の「F8」で、テキストの意図を読み取るクラウドAI「Wit.ai’s Bot Engine」と、Messengerアプ向けのチャットボット開発フレームワーク「Messenger Platform(beta)」を発表(フェイスブックのリリース
  • 米グーグルは2016年5月18日開催の「Google I/O」で、レストラン予約や映画チケット手配に使えるチャットボット「Google Assistant」と、Google Assistantを使える専用ハード「Google Home」、専用アプリ「Allo」を発表を発表(グーグルのブログ

 「脳に挑む人工知能」第21回~第23回では、チャットボット開発の最前線を紹介する。今回の第21回は導入編として、なぜ今になってチャットボットへの注目度が高まったのか、その背景を紹介しよう。