データ分析したところでさほど効果が上がらないのではないか?データ活用に懐疑的な意見も根強い。だが、現場でデータを活用し、成果を上げている会社はある。サービス接客の現場、ものづくりの現場など様々な場面で、データが威力を発揮している。あきんどスシローやマツダなどの取り組みを見てみよう。
現場データ分析で成果出す会社
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日持ちしない食品を自動発注、コープこうべ
生活協同組合コープこうべ(神戸市)は、豆腐や総菜など冷蔵が必要な日配品と呼ばれる食品の自動発注システムを、全100店に導入した。店舗での発注作業を省力化し、品切れによる販売機会ロスなどを抑えて経営改革を狙う。発注担当者の経験や勘を反映して予測精度を上げ、検討開始から実に3年かけて安定運用にこぎ着け…
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3134店舗に端末配布で「キヨーレオピン」販促、湧永製薬
医薬品メーカーの湧永製薬(大阪市)は、主力製品の滋養強壮剤「キヨーレオピン」の顧客管理システムを2013年1月に稼働させた。取引先の薬局3134店舗に端末を配布。顧客の購入情報を取得して、リピーターの獲得や販促企画に役立てている。約17万人の会員を集め、なかには「2人に1人がリピート購入する」とい…
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セブン、イオンに勝る効率経営、神戸物産
「業務スーパー」という店舗名で一般消費者も購入できる格安スーパーをフランチャイズチェーン(FC)で展開する神戸物産。「売上高販売管理費比率」が6年連続で全上場小売企業のトップに君臨する。2011年度は3.8%。少ない数字ほど効率的な販売で売り上げを得ていることを示す。超効率経営を支えているのは「ど…
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金型による不具合75%削減、マツダ
マツダは次世代技術「スカイアクティブ」を搭載したSUV「CX-5」で「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。販売も好調に推移する。それを支えるのが、IT(情報技術)をフル活用した車づくりだ。ITを使って量産の前段階でシミュレーションを繰り返す。これで金型が原因の稼働不具合は75%減った。今後は顧…
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食欲を15分後まで予測、あきんどスシロー
回転寿司チェーンの「スシロー」がデータ分析で成果を上げている。店舗に「回転すし総合管理システム」を導入し、1分後と15分後に必要な握りネタと数を常に予測。店長の勘と経験にITの力を加味し、食べたい握り寿司をタイムリーに提供する。システムの導入で、回転して時間が経った皿が減り、廃棄量は4分の1ほどに…
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経営
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