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距離・相対速度検知方式

 ミリ波レーダーは、距離・相対速度(速度差)の検知、および方位検知の各々にいくつかの方式がある。

 表3に距離・相対速度の検知方式を示す。

表3●ミリ波レーダーの距離・相対速度検知方式
表3●ミリ波レーダーの距離・相対速度検知方式
出典:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/data/automotive_
business/products_technology/technology_development/electronics_parts/details_
window.html
  • FM-CW方式:周波数変調(FM)を施した連続波(CW)を使う。受信機は比較的狭帯域で済み、距離分解能が高い
  • 2周波(多周波)CW方式:2つ以上の周波数で無変調の連続波を使う。無変調のため占有帯域は非常に狭いが、相対速度が0、つまり前方車両と等速度になった場合に距離が測定できないという欠点がある
  • パルス方式:一般のレーダーで広く使われており、パルス波送受信の遅延時間を測定して距離を求める。1m程度の距離分解能を得るのにも短いパルス時間幅(約7ns)、受信機の広帯域が要求されるため、車載目的には向かない
  • スペクトル拡散方式:モバイルのCDMA方式と同様に符号化・拡散変調した電波を使う。CDMA方式と同じく電波干渉への耐性が高いが、他の方式よりも構成が複雑になる

 上記に挙げた特徴から、現行システムではFM-CW方式の採用が多いようだが、技術革新によって、FM-CW以外の方式も短所を徐々に克服している。