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 日本のGDP(国内総生産)は世界第3位だが、国際的な存在感は低下している。2013年度の日本のGDP成長率は1.9%と、世界平均を0.5ポイント程度下回る水準だ。またICT(情報通信技術)の競争力でも低い地位に甘んじる。世界経済フォーラムが2014年に発表したリポートによると、国際ICT競争力で日本は16位と、前年に比べて若干上昇したとはいえ、決して誇れるものではない。

 日本の課題は様々あるが、長年にわたってICTの世界で仕事をしてきた私は、ICTが国力増強や成長の下支えになっていないこと、グローバルでビジネスを展開できる人材の不足、ICTの中で主軸のテクノロジーやソフトウエアの技術力の欠如を指摘したい。

 世界市場で勝ち組を目指す日本企業にとって、OSS(オープンソースソフトウエア)は経営とICTの融合を図るうってつけの存在だ。圧倒的な開発力によって、スピード、イノベーション、コスト削減という価値を生み出すことができる。

100万人を超える開発者、大手商用ソフト会社をしのぐ

レッドハット 代表取締役社長 廣川 裕司 氏
レッドハット 代表取締役社長 廣川 裕司 氏

 OSSでは、世界中に10万件を超す開発プロジェクトと100万人を超える開発者が数々のOSS開発コミュニティーで活躍している。世界最大の商用ソフトウエアベンダーの社員は10万人に上るが、それを遙かにしのぐ。世界中の開発者が力を合わせながら開発のスピードを高め、イノベーションを生み出してきた。

 この中でレッドハットの役割はOSS新製品の品質、パートナー製品との互換性を徹底的に検証し、ミッションクリティカルなシステムを支える基幹製品に仕上げることだ。企業や官公庁などの顧客からの要望をOSS開発コミュニティーにフィードバックし、その開発力を製品に反映するとともに、パートナーとの協業によって顧客に提供してきた。

 こうした“四位一体”のビジネスモデルによって、OSSの代表格といえるLinuxは1991年に登場して以来、長らくメインフレームやUNIXなどの商用製品の代替と位置付けられてきたが、今では証券取引所や大手銀行のミッションクリティカルな分野でも使われるようになっている。

 また、OSSの使用範囲は拡大の一途をたどっている。Linuxだけではなく、ミドルウエアやデータベース、仮想化、アプリケーションの一部に広がる。今後の企業経営に不可欠になるクラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータの領域でもOSSは世界標準になってきた。

 OpenStackはそれを象徴する。米国政府とラックスペース社が発足させたプロジェクトは成長し、レッドハットを含む8社の開発幹事会社と世界の有力235社が次世代クラウドの中核となる管理ソフトとして採用を決めた。また、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)ではパブリッククラウドとプライベートクラウドを接続して管理できるCloudFormsの実用化が進み、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)でも業務ソフトの開発から保守に至るまで一体的に対応するDevOpsを実現するOpenShiftなどが登場している。レッドハットはOpenStack、CloudForms、OpenShiftなどの製品を投入し、顧客が世界最先端のクラウドインフラを構築できるように支援する。

OSSが支える世界で勝つ経営
OSSが支える世界で勝つ経営
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ビッグデータでもOSSの波、数々の汎用製品を用意

 ビッグデータの領域でも、レッドハットは積極的に取り組んでいる。2020年には500億を超えるモノがインターネットを介して情報システムにつながるといわれ、データをリアルタイムで集めて知見を加えて活用する必要性が生じている。レッドハットは、ストレージソフトのRed HatStorageをはじめ、データ統合と可視化を図るJBoss Data Virtualization、リアルタイムの分析を可能にするJBossBRMSなど数々の製品を用意し、その動きに対応する。

 ビジネスで成功を収めるには、ICTによってデータ、プロセス、ルールを駆使し、結果を出す必要がある。クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータの領域でもこの3つの要素を事業にどう活用するかが問われている。

 レッドハットは過去12年余り49四半期連続で増収を続ける。これは国内外の有力企業がOSSを使って経営とICTの融合を図り、厳しい企業競争を勝ち抜いてきた証左だ。レッドハットは今後もOSSのリーディングカンパニーとして日本のICT市場の活性化と企業の世界市場での事業拡大に役立ちたい。