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 スマートフォンでは、端末やアプリの多様性によりAndroidが成功したといえる。これを踏まえれば、スマートウォッチにおいてもグーグル陣営が優位と考えられる。一方でサムスンのように、独自OSを維持するメーカーもある。スマートデバイスにおいて影響力を高めるグーグルを警戒する、サムスンの思惑も見え隠れしている。

販売面では、家電量販店などに「スマートウォッチ売場」ができるかどうかに注目したい。スマートウォッチは身体に装着することもあり、購入前にはぜひ試着したくなるはずだ。しかし腕時計とスマートデバイスの中間的な性格を持っているため、どの売場に置くべきか悩ましいデバイスでもある。携帯キャリアがアクセサリーとして採用すれば、携帯電話売場や携帯キャリアの店舗に並びそうだ。

 Apple Watchの強みは、アップルストアはもちろん、家電量販店によくみられる「アップル製品売場」を利用できる点だ。iPhoneだけでなく、iPadやMacを求めてきた来店客も自然にApple Watchを手にする可能性が高く、相乗効果を期待できる(写真12)。この点ではサムスンが国内量販店に展開する「GALAXY SHOP」も同様だ。

写真12●Apple Watchはアップル製品売場に陳列されそうだ
写真12●Apple Watchはアップル製品売場に陳列されそうだ
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 こういった囲い込み競争の展開は、まだスマートウォッチへの態度を決めかねているマイクロソフトのような企業にとって、大きなプレッシャーとなるだろう。ただ、現在のスマートウォッチはまだまだ発展途上で、今後も革新的な製品が次々と登場する可能性はある。スマートフォンとは異なり、第3勢力にとってもまだまだ逆転の余地がある分野といってよいだろう。