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 こうした傾向は、情報システムの在り方をAかBかで問う別質問からも明らかになった。現在の情報システムは「自社所有」が「サービス利用」より多く、システム開発と保守はベンダーに任せる傾向が強いものの、運用は自社という企業がまだ多数派だ(図2)。これが今後は、サービス利用が進み、システム開発や保守だけでなく運用を含めてベンダーを利用する動きが強まる。

図2●情報システムの現在と今後の動き
図2●情報システムの現在と今後の動き
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モバイルやクラウド利用は確実に進展

 2020年のICTの在り方として、2番目、3番目に挙がったモバイルとクラウド。利用率を尋ねた別質問からは、既に利用が進みつつあるのに加え、今後も更に浸透して行く可能性が高い様子が伺えた(図3)。

図3●企業等におけるICTの利用状況と今後の意向
図3●企業等におけるICTの利用状況と今後の意向
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 モバイルではスマートフォン以上にタブレットの利用意向が高く、私物デバイス活用(BYOD)も現在の実施率の倍以上、今後の意向があることが分かった。クラウドは現在、パブリックよりプライベートが先行しているが、今後はパブリックの利用も進んでいく。

 モバイルやクラウドと同様、第3のプラットフォームとして注目を集めるビッグデータに対するユーザーの関心も高い。ビッグデータの現在の利用・実施率は8.7%に対して、今後は25.7%と約3倍に上る。ただし、2020年のICTのあり方の自由記述質問(図1)でビッグデータを挙げた回答者は4件にとどまった。

 ビッグデータを今後利用・実施予定かと尋ねられると肯定する回答者が多いが、これからのシステムの在り方として上位に挙がってくるまでには至っていない。ビッグデータの具体的な活用法やその重要性をユーザー自らが把握しておらず、描ききれていないように見える。

 これを裏付けるように、ビッグデータの課題を尋ねた別質問では、「投資対効果が分かりづらい」と「活用方法が分からない」が上位2項目として挙がった。