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呼吸の様子も意識させずに把握

 奈良女子大学の梅田智広・特任准教授らが、天気情報提供サービスのライフビジネスウェザーとともに開発を進めている健康管理システム「健康みはり」も、同様の取り組みである。健康みはりは、総務省のICT街づくり推進事業に採択された奈良県葛城市のプロジェクトでも利用されている。2013年12月20日にプロジェクトが始動した。

 健康みはりでは、各種のデータを収集、管理し、利用者がタブレット端末で参照できる。収集するデータは、体重、体温、血圧、血糖、心拍、活動量などセンサーを使って取得できるものと、体調など利用者からの申告によるものの両方(図2)。最終的には、これらのデータから必要なものを抜き出し、分析して健康のアドバイスなどのサービスにつなげる。「突然死を含めて、病気には、頭が重いなど、何となく体調が悪いという症状(不定愁訴)が必ずある。データを収集すれば、この前兆を見つけ、発症に備えられる」(梅田氏)。

図2●健康管理アプリを組み合わせて「健康みはり」サービスを実現
図2●健康管理アプリを組み合わせて「健康みはり」サービスを実現
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 その一環として、寝ている人の呼吸の様子までセンサーで把握しようとしている。「スマートマンション」とも呼べそうなモデルルームの一室では、天井に埋め込んだセンサーで、モノの位置を把握している(図1右)。24GHz帯の電波を使う。天井から2~3メートル下でも2~3ミリの変位の違いを区別できるため、呼吸の様子を判別できるという。呼吸の荒さなどはもちろん、睡眠状態にあるかどうかまで把握できる。この取り組みは、同じく2013年12月、神奈川県相模原市のさがみロボット特区プロジェクトで実証がスタート。将来的に葛城市のプロジェクトにも組み込む。