PR

 現場に出向かなければならないが、今すぐ自分がそこに行くことはできない─。こんな場面で役立つロボットが、米国を中心に、じわじわと広がり始めている。「テレプレゼンス・ロボット」がそれ。さらに一歩進んで、“経験”を伝えられる「テレイグジスタンス・ロボット」も実用化に近づいている。

 テレプレゼンス・ロボットは、主にオフィスのテレワークなどに役立つとして、注目されつつあるロボット。移動機構とディスプレイ(モニター)、ディスプレイを人の顔の高さ程度に上げ下げできる支柱などからなる。分かりやすく言えば遠隔制御で場所を移動させられるテレビ会議システムだが、視覚と聴覚として遠隔地に送り込んで、自在にコントロールできると考えるとインパクトがあるだろう。今後、労働力が減っていく中で重要性を増していきそうだ。

 米国では、米ダブル・ロボティクスや米エニーボッツといったベンダーが製品を販売している(表1)。自動清掃ロボット「ルンバ」の開発元である米アイロボットも、米シスコと共同でテレプレゼンス・ロボット「Ava 500」を開発した(写真1)。米サステナブル・テクノロジーの「Beam+」のような廉価版も登場(写真2)。海外で開催される学会などでは、テレプレゼンス・ロボットが置かれているケースが目立つようになってきている。

表1●代表的なテレプレゼンス・ロボット
製品名
メーカー名
特 徴
Ava 500 米アイロボット(iRobot) 米シスコと共同開発したテレプレゼンス・ロボット。マーケティングはシスコが担当
RP-VITA 米インタッチ・ヘルスの技術を採用したペイシェント(患者)ケア用のテレプレゼンス・ロボット
QB Avatar 米エニーボッツ(Anybots) 顔に当たる部分がヒューマノイド型ロボットのように作られている。9700ドルから
BeamPro 米サステナブル・テクノロジー
(SustainableTechnologies)
6個のマイクを搭載してエコーキャンセルを実現しているなど、ハイエンドモデルのロボット。1万6000ドルから
Beam+ 2014年夏に出荷予定の廉価版テレプレゼンス・ロボット。先行注文なら1495ドル
Doubles 米ダブル・ロボティクス(DoubleRobotics) 自律的にバランスをとる機構を備えた円筒形の土台と支柱の上にiPadを載せたロボット。2499ドルから
写真1●米アイロボットの「Ava 500」
写真1●米アイロボットの「Ava 500」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●米サステナブル・テクノロジーの「Beam+」
写真2●米サステナブル・テクノロジーの「Beam+」
[画像のクリックで拡大表示]