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 そこで中村氏らは、ベンダーと作業一つひとつについて検証。「これは御社に任せる」「これは不要」「これは自前でやる」などと、作業や責任範囲を明確化していった。

 結果的に、保守・運用コストを従来に比べ半減できたという。「検証した結果、当社だけでなく先方にとっても無駄な作業が存在していたことが判明した。それらを一掃できたのは、ベンダーにとってもメリットが大きかったのではないか」と中村氏は話す。

 見直しは、新規システムを担当するベンダーにも及んだ。同社が今冬の稼働を目指して開発中の顧客・商談管理システムの開発ベンダーとの関係をいったんご破算にし、新たにコンペを実施したのだ。

 最初に依頼したのは、カーセブンと長年付き合いのあるベンダー。中村氏の前任者の推薦により、同社を選んだ。しかし、技術力に問題があると判断、改めてベンダーを選び直した。「結果的に、とてもいい会社に巡り合えた」と中村氏は満足げに語る。

ベンダーとの新たな関係を望む

 製品やサービスを提供するベンダーとの関係を見直す。必要があれば、それまでの関係をご破算にしてでも、自社に適するベンダーを探していく──。

 IT投資が増加傾向に転じ、経営に寄与するITへの要求が高まるなか、ベンダーとの新たな関係を望むユーザー企業が増えている。19回目を迎える「顧客満足度調査 2014-2015」の結果にも、その状況が色濃く出た。

 この調査は、ユーザー企業や組織で製品・サービス導入の意思決定を担うCIO(最高情報責任者)や情報システム部長などに対し、IT関連製品・サービス26部門ごとに満足度を尋ねたもの。1663件の有効回答を得た(別掲記事「調査概要」を参照)。今回は「シンクライアントシステム/デスクトップ仮想化製品」部門を新設したほか、セキュリティ製品に対する関心の高まりを受けて、同部門を「サーバー/ネットワーク管理系」「クライアント管理系」に分けて調査した。

 結果は激変と言える。前回調査(2013年)と比較可能な23部門のうち、首位を保ったのは9部門。残る14部門で首位が交代した(ランキングの詳細は次章 を参照)。