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 CloudOnは米Microsoftの標準化オフィスフォーマットであるOOXMLのiOS/Androidのエディターを作成している会社で、現在はODFもサポートしています。キーノートでは、現在開発中の次期バージョンについて豊富なスクリーンショットとビデオで紹介しました。「シンプルさを保つ」「ジェスチャー第一」「基本重視」の3本の柱で再デザインされたユーザーインタフェース(UI)は非常にクールで、これは使ってみたいと思わせるものでした。

 Collaboraはオープンソースのサポートやコンサルティングをビジネスとする会社であり、現在、LibreOfficeの認定開発者12人、トップコミッター20人のうち9人を擁しています。Meeks氏はCollaboraによるコンサルタント、またはバグ修正の実績(全てコミュニティーに還元済)の豊富な実例を挙げ、また独自ブランドの長期版LibreOffice from Collaboraについても説明がありました。

 その後、LibreOfficeプロジェクトおよびTDFの現状について、Italo Vignoli氏、Florian Effenberger氏、Michael Meeks氏から説明がありました。TDFは非常にオープンなガバナンスを特徴としており、特定メンバーに権力が集中しない健全性が強調されていました。財務上もかなり安定しているようで、特に個人から安定した寄付がある点が注目されます。

 TDFの新たな展開としては、LibreOfficeに続く第2のプロジェクトとしてDocument Liberation Projectというものがスタートしました(第3回で説明)。またLibreOfficeプロジェクトの地域コミュニティーとしてLibreItaliaというイタリアのNPOが開始したことも興味深いです。

 LibreOfficeのユーザー数は、WindowsおよびMac OS X版については自動アップグレードの数から判断して8000万人弱、またほとんどのメジャーLinuxディストリビューションは標準のオフィススイートとしてLibreOfficeを採用しているとの説明がありました。

 新規の開発者は継続的に増えており、アクティブな開発者はほぼ300人前後で推移しています。ボランティア開発者によるコミット数が3分の1近くと多いのもLibreOfficeらしいところです。ソースコードのリファクタリングも順調に進んでおり、ユニットテストの数は2年半の3.5から比べて倍、静的解析ツールCoverityによる不具合は10万行当たりわずか7という素晴らしい数です。

■変更履歴
当初、「Jeremy Allison氏」を「Jelemy Allison氏」と記述しておりました。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。[2014/10/07 10:00]