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 米カリフォルニア州マウンテンビューで開催されたグーグル(Google)の開発者向け会議「Google I/O 16」では、人工知能、仮想現実といった最新のキーワードが満載だった(関連記事:Google、AIベースのメッセージングアプリ「Allo」など発表)。

 グーグルは、クラウド上のコンピューティング環境、一般のユーザーが活用するソフトウエア、そしてこれらのサービスを効率的に活用するハードウエアをきちんと取りそろえている。このことについて、とても分かりやすいプレゼンテーションを展開したというのが率直な感想だ。

 グーグルが力を入れている人工知能を活用したサービス「Googleアシスタント」と、これを家庭内で、音声による操作のみで利用できる「Google Home」、さらにGoogleアシスタントを内蔵したチャットアプリ「Allo」を披露した。グーグルが持つ技術を家庭やモバイル環境でいかに活用するかを、ハードとアプリの形で示した。

 広く「アシスタント」というカテゴリーで見ると、Google Homeは米アマゾン・ドット・コムの「Amazon Echo」の対抗馬となる。これらのデバイスに対するアップルからの“返答”はあるのだろうか。アップルの動きについては最後に触れたい。

Google Homeのすごみ

 Google HomeやAlloで利用するGoogleアシスタントは、Googleの検索技術、情報のつながりを記録している「知識グラフ」、そして自然言語処理を応用する。文脈を引き継いで検索や情報提供ができる対話型インタフェースを実現している。

 Google Homeのデモでは、話しかけている人のスケジュールを参照したり、その日に予定されているディナーの予約をずらしてこのことをメッセージで送ったりしていた。空港までの所要時間を調べて、ルートをスマートフォンに転送する様子も映し出された。

 また、無線LAN(Wi-Fi)内蔵のワイヤレススピーカーとして単体で音楽を流したり、連携している電球を点灯させたりする様子も描かれていた。Bluetooth経由でスマートフォンから再生することなく音楽を楽しめるスピーカー機能は魅力的で、Google Homeを購入する十分な理由になるだろう。

 「朝、家族が忙しく準備をしている」という、声だけで操作するのがふさわしい状況を選んでいる点もうまい演出だった。ルーチン作業であればあるほど、Google Homeはその効果を十分に発揮してくれそうだ。