PR

 筆者は2016年7月19日からの1週間、東京に滞在した。その期間中の22日に、世界で旋風を起こしてきたスマートフォン向けゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」が日本向けにも配信開始された。米ナイアンティック(Niantic)が提供する位置情報を利用したスマホゲームである。ちょうどそのタイミングで日本にいたので、米国の状況と比較しながら触れておく。

 米国在住の筆者は当地での7月6日の配信開始以降、爆発的にユーザーを増やし、「風景の変化」を目の当たりにした。治安上好ましくないと考えられている子供だけの散策が、夕方以降にもかかわらず、当たり前の風景となったのだ。そして、普段であれば閑散としている公園にも人があふれる様子は、予想だにしなかった(関連記事:サンフランシスコをポケモンGOプレーヤーが埋めた夜 集まったのはアラサー中心、郊外の公園には子供の姿も)。

 もはや社会現象といっても過言ではない。「ポケGO現象」と名付けておこうと思う。

ポケGO現象、日本でも

 日本での配信は7月22日の午前10時ごろに開始された(関連記事:ポケモンGOの国内配信が開始)。筆者は手元にiPhoneを持っていたが、「App Store」につながりにくい状態が続いた。恐らくだが、Pokemon GOのダウンロードで過負荷の状態になったのではないか、と考えている。

 面白かったのは、企業などの終業時間に当たる午後5時以降のアクセス集中だ。Pokemon GOのアプリを開いても、ログインがうまくいかなかったり、地図が表示されても何も出て来なかったり、といった事象が発生していた。これも推測だが、Pokemon GO配信の情報を察知してアプリをダウンロードしていた社会人が、終業して一斉にゲームを始めたからではないか。まじめな日本人らしい行動だ。

写真1●木場公園にて。スマホの画面を眺めながら、同じ場所に留まっている人が多数
写真1●木場公園にて。スマホの画面を眺めながら、同じ場所に留まっている人が多数
(撮影:松村 太郎)

 さて、Pokemon GO配信後初めての週末。東京は、湿度は高いながらも曇りがちの気候で、暑さはさほどではなかった。筆者が訪れたのは、江東区にある都立木場公園(写真1)。東京メトロ木場駅に近い公園の入り口からして、驚きの光景が広がっていた。50人以上の人々がスマホの画面を眺めながら、同じ場所に留まっているのである。

 親子連れ、犬の散歩の途中で、中学生のグループ、カップル、あるいは女性同士(米国では女性は1人のプレーヤーが多かった)など、様々な年齢層の人々であふれかえっていた。