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 調査会社のIDC Japanは2014年12月に発表した「2015年 国内IT市場の主要10項目」で、「2015年はクラウドネイティブ時代の幕開けとなる」という予測を公開した。筆者も、2015年はクラウド上での利用を前提としたアプリケーションの登場が続き、外部サービスとの連携やアドオン開発が容易になると予測している。この先には、クラウドネイティブを前提とした情報システムの設計と構築が進むとみている。

クラウドプロフェッショナルサービスの市場拡大

 ユーザー企業が基幹システムをはじめとした中核のシステムでクラウドの導入を進めていることで、企業には新たなニーズが高まっているようだ。クラウド導入や運用などに関わるコンサルティングにより、最適な利用形態を導こうというものだ。

 米調査会社のMarketsandMarkets(マーケッツ&マーケッツ)は2014年10月、クラウドの導入のコンサルやインテグレーション、構築、運用保守を手がけるクラウドプロフェッショナルサービスの市場についての予測を発表した。これによると2014年は100億ドル程度だった市場規模は、5年後の2019年には3倍以上の340億ドル(約4兆円)まで成長すると予測している。

 米IDCが2014年9月に発表したIDC MarketScapeの「クラウドプロフェッショナルサービス」で、米アクセンチュアやIBMなどがこの市場のリーダーとなっているとしていた。日本の事業者では、NTTデータがメジャープレイヤーに位置付けられている。

 本連載の第2回では、台頭するクラウドインテグレーターについて紹介した。現状を見る限り、日本でもコンサルティングまでを含む上位レイヤーのニーズが高まっている。事業者がこうした役割を担うことで、収益獲得に向けたビジネスチャンスも広げられる。

 クラウド事業者は、プロフェッショナルサービスを手がける事業者とグローバルレベルでのパートナーシップを結ぶことで、コンサルティングを強化できる。こうした展開力が今後の事業拡大を左右するだろう。

複数の主要クラウド事業者との相互接続が加速する

 本連載の第1回で、米エクイニクスなどが海外の主要クラウド事業者との相互接続サービスを提供している例を紹介した。2015年は国内のクラウド事業者でも、この動きが加速していくだろう。