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 マイクロソフトのサーバーOS「Windows Server 2003」は、2015年7月15日にサポート終了を控えている。このサーバーOSの導入企業による更新作業はクラウドへのマイグレーションの契機の一つになるとみられる。事業者各社は、クラウド環境への移行を検討しているユーザー企業にマイグレーションの提案を強化していく。

 さらにクラウドサービスでは、第5回で解説したようにクラウドOSの市場でOpenStackのシェアと関連市場の急速な拡大が予想されている。2015年にはOpenStackを採用したクラウドサービスや、プライベートクラウドの構築が本格的に進むだろう。

 ユーザー企業は、AWSやMicrosoft Azureなどのプロプライエタリ(垂直統合)型のモデルと、OpenStackを中心としたオープン志向のモデルとを比較して、自社に最適なクラウド環境を選択する。二つのモデルを巡る葛藤が、いくつかの企業で顕著になるだろう。

課題解決型のクラウドソリューションの展開が加速

 クラウド市場の競争が激化しIaaSレイヤーだけでの収益獲得が困難になり、事業者各社は今後も収益機会の拡大に向けて多様な戦略を繰り出すだろう。中でも確度が高いのは、新産業や業界に特化した課題解決型のクラウドソリューションを展開する動きが加速することだ。

 例えば新産業領域では、IoT/M2M、ロボットや人工知能といった「スマートマシン」の拡大が見込まれる。これまでクラウドサービスは、PCやスマートフォン、タブレットといった、人が使うデバイスのためのサービス基盤としての役割が中心だった。それが今後はIoT/M2Mやスマートマシンなど人以外のモノから生成される膨大なデータを処理するサービス基盤としてクラウドを採用する例が拡大していくだろう(図1)。

図1●クラウドサービスのターゲットステップ
図1●クラウドサービスのターゲットステップ
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