多種多様なスキル登場、使い勝手の向上図る

 これまでに公開されたスキルには、地銀大手の米Capital One、宅配ピザの米Domino's Pizza、フィットネスリストバンドの米Fitbit、旅行情報検索サービスの米KAYAK.com、韓国Samsung Electronicsが買収したスマートホーム向けプラットフォーム企業の米SmartThings、配車サービスの米Uber Technologiesといったものがある。

 このうちCapital Oneのスキルでは、例えば「私の口座の残高を教えて」「私の当座預金口座の最近の入出金状況を教えて」といった命令が可能だ。またFitbitのスマートフィットネスウォッチを利用している人は、帰宅した際にその日の歩数や消費カロリーなどを音声で尋ねることができる。

 先ごろは、コーヒーチェーン大手の米Starbucksが、「Starbucks Reorder」というコーヒーを事前注文できるスキルを公開した。こちらは、あらかじめ最寄りの店舗やいつも注文する商品を設定しておき、「Alexa, order my Starbucks(アレクサ、いつものスターバックスを注文して)」と命令する。あとは時間に合わせて店に行けば、待つことなく商品を受け取れる。

 従来は、ユーザーがこうしたAlexaのスキルに関する情報を見るには、Amazonが無料で配布しているAndroid/iOS用のアプリ「Alexa」か、Alexaを設定するための専用Webサイトにアクセスしなければならなかった。だがこれらは、Alexa専用のサインアップが必要となるため、対応機器の所有者以外は利用できなかった。

 そこでAmazonは2016年11月、同社のeコマースサイトでこれらスキルを閲覧できるようにした。新たにに設けたセクションでは、スキルをカテゴリー別に分類しており、それぞれの詳細ページでは説明、ユーザーレビュー、評価を掲載しているほか、有効/無効設定なども行える。