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中国は重要市場、3G利用者、1年後に6億人

 多くのアナリストが懸念しているのが中国市場だ。というのも本原稿執筆時点で、iPhone 6/6 Plusは同国で販売が始まっていない。Appleは昨年、「5s」と「5c」で初めて中国を新モデルの初回発売国に加えたが、iPhone 6/6 Plusではそうしなかった。その理由について同社は明らかにしていないが、それには認可の問題があったと見られている。

 中国国営メディアの新華社によると、iPhone 6/6 Plusは「中国強制製品認証(CCC: China Compulsory Certification)」と電波利用の免許を取得しているが、まだ同国ネットワークアクセスの認可が下りていない注1

 報道によると、発表イベントを開催した9月9日にAppleは、China Mobile(中国移動)を含む同国通信事業者3社に対し、9月19日の発売を取りやめると連絡した。China Mobileは新モデル正式発表の1週間前からインターネットで予約受付を開始するなど、すでに販売キャンペーンを始めていた。北京と上海にあるAppleの直営店も19日の発売に向けて準備を進めており、直前の計画中止に中国の担当者は当惑したようだと米New York Timesは伝えている。

 中国は世界最大のスマートフォン市場で、Appleの全売上高の16%を占めるなど同社にとって重要な国。米Forbesによると、今年8月時点の中国における3G(第3世代)通信ネットワークの加入者は4億9700万人で、1年前から1億3700万人増えている。

 これに対し米国では携帯電話の加入者数が2億4100万人で、そのうち7割に当たる1億7300万人がスマートフォン利用者。 中国の3Gサービス加入者は米国の全携帯電話加入者の2倍以上に上り、今後1年以内に6億人、2016年までに7億人に達すると予測されている(Forbesの記事)。

 もし同国における新モデルの発売がこの先大きく遅れるならば、Appleの業績に悪影響が及ぶと言われている。前述のアナリスト、Keith Bachman氏が予測する今年10~12月期に及ぶ中国市場の影響はプラスマイナス8~13%。11月半ばに中国で新型iPhoneが発売されれば、同四半期の世界販売台数は5800万台となる。だが来年にずれ込むならば300~500万台減り、もし10月初めに発売されれば、300~500万台増えると同氏は見ている注1

注1:Appleはその後、中国におけるiPhone 6/6 Plusの発売日を発表した。10月10日に事前予約を受け付け、10月17日に販売を開始する。同国の3大通信事業者である、China Mobile(中国移動)、China Unicom(中国聯通)、China Telecom(中国電信)が取り扱う。また中国工業情報省(Ministry of Industry and Information Technology)は9月30日、中国のネットワークにアクセスするために必要な免許をiPhone 6/6 Plusに付与したと発表した。

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