ガンダムの手に乗る浮遊感が秀逸
ガンダムの「手」に座って「指」にしっかり抱きつくと、ガンダムが胸元まで筆者を持ち上げてくれる。この時、自分が持ち上げられていく浮遊感がハッキリと感じられた(実際にはソファーがわずかに動いているだけなのに!)。
ガンダムの胸の高さで受けるザクからの攻撃は、地面にいたときよりもさらに迫力のあるものだった。ガンダムの「手」もかなり激しく揺れる。「指」にしっかりしがみついていないと振り落とされそうだ。VRと分かっていても、「おお!」「危ない!」という言葉が思わず口をつく。
やがてザクマシンガンでは通用しないと分かったのか、ザクはマシンガンを捨て、斧状の武器「ヒートホーク」を手にした。思い切りのいいパイロットだ。そしてガンダムに斬りつけてくる。目の前にザクが勢いよく迫ってくるのは本当に迫力がある。巨大なモビルスーツを前にして人間は無力である。怖い……。
ここから先の展開はネタバレになってしまうので止めるが、映像の迫力だけでなく、耳をかすめるような音、地響きやガンダムの手の上の振動、持ち上げられるときの浮遊感など、ガンダム好きで心情的に舞い上がっていることを差し引いても没入感はかなりのものだった。
体験終了後、再び1/1ガンダムを見に行った。「さっきまであの手のひらに乗っていたんだな……」と思うと、「ダイバ強襲」での体験が甦ってきて感慨もひとしおだ。予約して体験するときは、ぜひその前後に予習・復習として1/1ガンダムを見上げることをおすすめしたい。