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Hitach Incident Response Team

 10月26日までに明らかになった脆弱性情報のうち、気になるものを紹介します。それぞれ、ベンダーが提供する情報などを参考に対処してください。

SSL 3.0の脆弱性(CVE-2014-3566)(2014/10/15)

 SSL 3.0のCBC(Cipher Block Chaining)モードには、中間者攻撃によりSSL通信の暗号文の解読を許してしまう脆弱性(CVE-2014-3566)が存在します。この問題は、別名POODLE(Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption)問題とも呼ばれています。SSL 3.0プロトコル自体に存在している脆弱性で、特定の製品の実装上の脆弱性ではありません。

 緩和策として、SSL/TLS実装へのTLS Fallback Signaling Cipher Suite Value(SCSV)仕様の導入が進められています。SCSVは、プロトコルのダウングレード、例えば、TLS 1.1が使えるにもかかわらず、SSL 3.0を使わせようと仕向ける操作を抑止するものです。これにより、SSL 3.0を利用する状況は限定的になりますが、SSL 3.0プロトコル自体に存在している脆弱性を除去できません。また、SSL 3.0しか有効にしていない設定や、SSL 3.0しか実装していない場合には、SCSV仕様を導入しても、問題を解決できません。

 セキュリティ機構の危殆化への対応として、SSL 3.0の無効化措置と合わせて、緩和策となるSCSVの導入、TLS 1.1/TLS 1.2の導入の推進が推奨されます。Alexa:Top Sites in Japanの上位200サイト(うち、119サイトが調査対象)のプロトコルサポート状況を調査した結果(2014年10月18日)、68%がSSL 3.0をサポートしています(図1)。いずれのサイトも、TLS 1.0以降もサポートしています。

図1●サーバーのプロトコルサポート状況(2014年10月18日調査)
図1●サーバーのプロトコルサポート状況(2014年10月18日調査)
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 SSL 3.0の無効化はサーバー側の設定で可能ですが、ブラウザーは、デフォルト設定でSSL 3.0/TLS 1.0をサポートしている状況にあります(図2)。このため、サーバー側でSSL 3.0を無効化した際の影響を最小限に抑えるには、利用者に対し、無効化措置の事前広報に加え、ブラウザーの設定確認(TLS 1.0の有効化)の周知を進める必要があります。

図2●ブラウザーのプロトコルサポート状況
図2●ブラウザーのプロトコルサポート状況
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