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 ソニーは2014年9月17日、モバイル事業の不振に伴う連結業績見通しの修正と、人員削減を発表した。その背景には国内外でのスマートフォン市場におけるソニーモバイルコミュニケーションズの苦戦が指摘されている(関連記事:欧米でも新興国でも苦境、ソニーのスマホ事業に残された選択肢)。

 これに伴ってソニーは同日に平井一夫社長が会見し、展開地域の⾒直しやミドルレンジ製品の絞り込みなど、今後の対策を発表した。なぜソニーのスマホはここまで追い込まれたのか、製品の視点から最近の動向を振り返ってみた。

ハイエンドは好調なXperiaシリーズ

 今回の業績見通しの修正は、元をたどれば2012年のソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズの完全子会社化に端を発している。”One Sony”の号令のもとでソニーモバイルとして再出発したモバイル事業だが、買収時に計上した13億ユーロの営業権の全額を減損、現在の為替レートにして1800億円もの下方修正となった。

 とはいえ、ソニーモバイルの不振は、日本市場を見ている限りではなかなか実感が湧いてこないものだ。NTTドコモやKDDIからはハイエンドのXperia Zシリーズがシーズンごとに発売されており、その存在感は常にトップクラス。2013年には「ツートップ」の1機種としてベストセラーとなるなど実績も残してきた(写真1)。

写真1●2013年ドコモ夏モデルの「ツートップ」に選ばれるなど、人気はトップクラス
写真1●2013年ドコモ夏モデルの「ツートップ」に選ばれるなど、人気はトップクラス
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 また、グローバル向けには毎年2月のMobile World Congressや、9月のIFAで最新製品を披露。世界各国の報道関係者の注目を集め、高い評価を得てきた。実際、これらのハイエンド製品については、ソニー自身も好調な分野と位置付けている。