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 米グーグルは2014年9月15日、新興国市場向けに低価格スマートフォンを提供する取り組み「Android One」の最初の3製品をインドで発表した。製品は現地のスマートフォンメーカー3社が販売し、価格は約1万1000~1万2000円。グーグルは今年中に、インドネシアやフィリピンなど他の東南アジア地域にもAndroid One製品を展開する予定である。

 「Android One」は、米グーグルが2014年6月に開催した開発者会議「Google I/O」で明らかにした新興国市場向けスマートフォンを開発する取り組みである。グーグルとハードウエアメーカーなどが協力し、現在スマートフォンを所有していない「次の50億人」にリーチできる「100ドル以下」の低価格製品の開発を目指すものだ。

 Android Oneの大きな特徴は、グーグル自身がレファレンスハードウエアを設計・提供することにある。端末メーカーにおける開発コストを削減できる。それと同時にベースハードウエアを共通化することで、Androidやそのアップデートイメージをグーグルが直接提供できるようになる。

 グーグルはAndroid One端末ユーザーのメリットとして、(1)最新のAndroid環境、(2)ボイスコマンド機能やグーグル開発のインタフェース、(3)Google Playの豊富なアプリ─を利用できることを挙げる。背景にあるのは新興国市場で販売される低価格Androidスマートフォンの現状だ。

 低価格Androidスマートフォンでは、スペック不足やコストの問題から、古いバージョンのAndroidが搭載されていたり、「売りっぱなし」でセキュリティアップデートが提供されなかったりするケースが珍しくない。インタフェースを大幅に変更した端末や、グーグルの認証を受けられずにGoogle Playを利用できない端末もある。Android One製品の投入は、そうした製品によるAndroidブランドの価値低下を回避する狙いがありそうだ。

最長2年のアップデート提供

写真1●印カルボンが発売したAndroid One製品「Karbonn Sparkle V」
写真1●印カルボンが発売したAndroid One製品「Karbonn Sparkle V」

 9月15日にAndroid One製品を発売したのは、インドのスマートフォンメーカーのカルボン、マイクロマックス、スパイスモビリティの3社である。カルボンが「Karbonn Sparkle V」(写真1)、マイクロマックスが「Micromax Canvas A1」、スパイスモビリティが「Spice Dream UNO」をそれぞれ発売した。価格は6299~6499ルピー(約1万1000~1万2000円)と、当初の目標である「100ドル以下」を少しオーバーしたが、値引きを考えれば概ね目標通りと言える。